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日本の電力価格 競争力に影響
11月13日 0時42分

IEA=国際エネルギー機関は、世界のエネルギー需給の展望をまとめたことしの報告書で、日本はアメリカに比べ電力価格が高い状況が続き、将来の産業競争力に大きな影響を及ぼすと指摘しています。

IEAは、毎年、世界のエネルギー展望を報告書としてまとめています。
12日発表された今回の報告書では、2035年までの世界のエネルギー需給について、中国やインドなど新興国での需要の増加が決定的になる一方、アメリカはシェールガス革命によって2035年までにエネルギー需要をすべて国内で賄うようになるとしています。
このため、日本とヨーロッパは産業向けの電力価格がアメリカのおよそ2倍となる状況が続き、将来の産業競争力に大きな影響を及ぼし、勝者と敗者を生むと指摘しています。
また、2035年の世界全体での電源の見通しについては、火力発電が60%から70%を占めるほか、原子力発電も中国や韓国などにけん引される形で2011年に比べて70%近く増加する一方、再生可能エネルギーは増加する発電量の半分を占めるとしながらも、風力と太陽光発電は不安定で、長期的な安定供給には疑問があるとしています。

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