毎日新聞 11月11日(月)12時52分配信
夕刊紙をコピーして貼り付けただけの「月刊誌」を上場企業などに郵送したとして、警視庁組織犯罪対策3課は11日、神奈川県二宮町の会社役員、寺田亘利容疑者(77)ら2人を著作権法違反容疑で逮捕したと発表した。少なくとも2005年から今年9月までの間、1冊3500円で計179社に販売し、約4400万円の利益を得たとみて追及する。
逮捕容疑は13年1〜3月ごろ、「月刊対話」と称する冊子を東京都千代田区の通信事業者など5社に郵送し、コピー元の夕刊紙を発行した出版社などの著作権を侵害したとしている。寺田容疑者は「記事を転載したのは間違いない」と認めているという。
組対3課などによると、企業担当者の多くは「前任者からの申し送りで購読し続けた」と話したという。捜査幹部は「自分が購読を中止し、トラブルになるのを恐れたのではないか。警察に相談し、総会屋などの反社会的勢力と関係を断ち切る努力をしてほしい」と話している。【福島祥】
最終更新:11月11日(月)14時26分