夕刊フジ 11月9日(土)16時56分配信
大みそかの第64回NHK紅白歌合戦の出場歌手が今月半ば過ぎにも発表される。昨年は全50組が出場したが、アイドルユニットの躍進が目立った。今年はどうか。
テレビ放送60年の節目で、放送時間は午後7時15分から同11時45分と、一昨年、昨年と同じ4時間半。今年は原点回帰として紅白で競い合う演出を目指すという。より華やかなステージとなりそうで、「アイドルユニット重視の流れが加速する」と音楽業界では受けとめている。
アイドル界と一口にいっても空前の戦国時代。「主力3勢力と、復活を期す1勢力」とアイドル誌副編集長が分析する。
筆頭はAKB勢。昨年はSKE48が単独で初出演を果たした。先の副編集長は「人気メンバーが増えたSKEは今年も順調。さらに大阪城ホールの単独コンサートを行ったNMB48が有力」としつつ、指原莉乃(20)が加入したHKT48の出場可能性も浮上している。「指原が加入してからの飛躍はすさまじい。今年春にCDデビューしたばかりのグループだが可能性がありそう」
「ももいろクローバーZ」はNHKへの貢献度の高さから最有力。クリスマスにはNHKで「ももクロクリスマスドラマ」が2夜連続放送。紅白への導線は十分だ。
ももクロのブレークを機に妹分のグループが次々と誕生。私立恵比寿中学、チームしゃちほこ(名古屋)、たこやきレインボー(大阪)などが、ももクロとのセットでの登場がありえそう。
大手レコードメーカー・エイベックスグループの「SUPER☆GiRLS」は大躍進。こちらも妹分グループを相次ぎ登場させ、相乗効果を生み出している。
これら3勢力に、がぜん食い込んできたのが“老舗”の「モーニング娘。」だ。11年半ぶりにシングル3作連続オリコンチャート首位を達成して再ブレークを果たした。紅白には1998年から10年連続で出場したが、6年ぶりの復帰にファンの期待が高まっている。
さらにもう1つ、有力なユニットがある。
「今年の目玉は『あまちゃん紅白』。正式な出場枠となるかは微妙だが、あまちゃん系アイドルユニットが登場しそうだ」(先の副編集長)
能年玲奈(20)と橋本愛(17)による「潮騒のメモリーズ」は正式ユニットではないのでゲストとしても、劇中歌「暦の上ではディセンバー」で歌唱参加した5人組の「ベイビーレイズ」は注目どころだ。
アイドル勢躍進の影響で、昨年の出場がゼロだった韓流アーティストは今年も“全滅”の可能性が強い。東方神起を筆頭に人気アーティストはいるが、「グループによってはファンミーティングに参加する女性ファンが急減。CD売り上げも失速している。数字が伴わない以上、世論はともかく、積極的に選ぶ根拠に欠けるだろう」(プロダクション関係者)は読む。
紅白はこのところ視聴率40%台前半を推移している。今年は「半沢直樹」(TBS)の42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)超えが至上命題。アイドルパワーがどこまで通用するか。
最終更新:11月9日(土)17時21分
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