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【福島第一原発の現状】

汚染水タンク ほぼ満水 4日から収束作業再開

 今週(昨年十二月二十九日〜一月四日)の東京電力福島第一原発では、正月明けの四日から収束作業を再開した。使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しや、増え続ける汚染水の処理などが主な課題となる。

 4号機使用済み核燃料プールは、1〜4号機で最多の千五百三十三体を保管。燃料取り出し作業に必要な建屋カバーの設置工事を進めており、十一月ごろから取り出し作業を始める。来年末ごろにすべての燃料を取り出し終える計画だ。3号機は三月ごろに建屋上部のがれき撤去が終わり、それから取り出しの準備を始める。

 汚染水は貯蔵タンクがほぼ満水になっており、増設も限界に近づいている。東電は、セシウム以外の放射性物質も除去できる装置によって水を浄化し、敷地にまくことを計画している。しかし、装置を運転するめどは立っていない。

 三日までの年末年始は、作業員を通常時の六分の一程度に当たる一日約五百人に絞り、基本的な維持管理だけを実施。原子炉への注水や汚染水の処理、設備の点検パトロールなどを行った。

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