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【福島第一原発の現状】

4号機プール 核燃料取り出し用 クレーン内蔵骨組み着工

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 今週(五〜十一日)の東京電力福島第一原発では、4号機の使用済み核燃料プール内の核燃料を取り出すためのクレーンを内蔵した骨組みの組み立てが始まった。

 骨組みは高さ約五十三メートル、幅約六十九メートル。水素爆発で大破した建屋に重量をかけないよう、建屋に逆「L」字形で覆いかぶさるような形で建てられる。夏には完成し、十一月ごろから核燃料の取り出しが始まる。

 4号機プールには、1〜4号機で最も多い千五百三十三体の核燃料が保管されており、すべてを取り出し終わるのは来年末になる予定だ。

 一方、2号機の圧力容器底部に取り付けられた温度計二個が故障したと発表。政府や東電が冷温停止状態を確認する手段としている温度計とは別で、もっと下部にある。

 2号機の温度計は事故前には三十六個あったが、次々と故障して約三分の一にまで減った。

 東電は2号機で故障が相次ぐ原因を特定できていないが、冷温停止状態を監視する温度計が二つあることから、「問題はない」と強調している。

 

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