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【福島第一原発の現状】

燃料交換機のポール水没 3号機プール がれき撤去中

 今週(二月二日〜八日)、東京電力福島第一原発をめぐっては、1号機の建屋内を調べようとした国会事故調査委員会に対し、東電が虚偽の説明をして、調査を断念させていた問題が浮上した。

 元原子炉設計技術者で事故調の田中三彦元委員は、実際の建屋内は薄明るい状態だったのに「真っ暗で危険」と説明を受けたと主張。調査を求める申し入れ書を、衆参両院議長あてに送った。

 東電は「建屋カバー設置後の映像を、設置前の映像と誤認して説明してしまった。建屋内は現在も危険な状況だが、今後、指示があれば真摯(しんし)に対応していく」と説明した。

 3号機では、核燃料の取り換え時に使う燃料交換機の伸縮ポールが、使用済み核燃料プールに水没したとみられる。

 ポールは核燃料をつかむ機具を昇降させる長さ約五〜二十三メートルの間で伸び縮みするステンレス製の棒で、重さ約一・五トン。一部が水上に出ていたが、六日に鉄骨のがれきをクレーンで持ち上げた際、鉄骨が二つに折れ、落下しなかったが、その後にポールが確認できなくなった。

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