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【福島第一原発の現状】

井戸12本の掘削完了 増え続ける汚染水対策

 今週(二月二十三日〜三月一日)、東京電力福島第一原発の専用港内でとったアイナメから、魚類では過去最大値となる一キログラム当たり五一万ベクレルの放射性セシウムが検出された。

 国が定める一般食品の基準値の五千百倍に当たる。東電は港外に魚が出ないよう、堤防の間に網を設置しているほか、港内の魚の捕獲を進めている。

 福島第一では増え続ける汚染水の問題が深刻だが、水量を増やす原因になっている建屋地下に流入する地下水を減らすための井戸十二本の掘削工事が終わった。井戸から地下水をくみ出し、汚染がなければ、海に放出する計画。

 一方、事故収束に当たってきた作業員約二万一千人の被ばく線量の記録が、データを一元管理する公益財団法人「放射線影響協会」に提出されていないことが発覚した。

 二〇一一年三月の事故後の一〇年度分と一一年度分が未提出のままで、約二万一千人のうち約一万七千人は下請け会社の作業員だった。東電は「事故後の混乱で、紙で管理していた記録の電子化に手間取った」と説明。今月中に提出の予定。

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