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【福島第一原発の現状】

2号機のベント管調査 損傷場所は特定できず

 今週(二〜八日)の東京電力福島第一原発では、2号機の格納容器のどこが損傷して水漏れしているかを調べるため、四足歩行ロボットによる調査が再開された。格納容器と下部にある圧力抑制室をつなぐベント管八本のうち四本を調査し終わったが、損傷場所は特定できなかった。

 東電は「ロボットによる調査が無事完了した」としているが、損傷場所がわからないと、廃炉に向けた最重要ステップとなる溶融した核燃料の取り出しができない。おびただしい放射線を遮るため、格納容器に水を張り、圧力容器ごと水没させる必要があるからだ。

 既に、別のロボットにカメラを搭載し、圧力抑制室を上部から調べる作業は終わっているが、この調査でも損傷場所は見つからなかった。仮に、損傷場所がベント管でないとすると、調査は振り出しに戻る。

 七日に開かれた政府と東電の廃炉対策推進会議では、敷地内にたまり続ける高濃度汚染水を処理した後の水について、「安易な海への放出は行わない」と明記したが、最終的にどうするのか明確な方針は示されなかった。

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