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【福島第一原発の現状】

港の出入り口にフェンス 魚汚染問題で東電計画

 今週(二十三〜二十九日)、東京電力福島第一原発の専用港内の魚介類の汚染問題で、東電は港の出入り口に金属製フェンスを設ける計画を地元漁業関係者に提示した。

 港内では、食品に含まれる放射能濃度が基準値の七千四百倍というアイナメが捕れるなどの問題がある。現在も底刺し網を設置し、魚が港外に出ない対策は取っているが、網が波で揺れて船に絡まる恐れがあった。

 フェンスは高さ一・五メートルの金属かごを出入り口にびっしり沈め、底魚がかごを乗り越えないよう、かご上部にひさしのようなフェンスを取り付けた構造。地元の了解を得て七月中旬ごろ設置したいとしている。

 一方、建屋地下の高濃度汚染水問題では、建屋への地下水流入を抑えるための井戸十二本の試運転が四月に始まる見通しとなった。水質に問題がない井戸から本格稼働させるが効果は未知数だ。

 十八日に起きた停電事故では、引き金となった仮設配電盤の周辺では、主要な通信機器の簡易型携帯電話が使えず、情報が集まらず復旧の妨げとなっていたことも分かった。

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