東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 福島原発事故 > 福島第一原発の現状 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【福島第一原発の現状】

また冷却停止…ヒヤリ 地下水流出防止に「遮水壁」

 今週(三月三十日〜四月五日)の東京電力福島第一原発では、五日午後にまた3号機の使用済み核燃料プールの冷却が停止する事故が起きた。約三時間後に冷却を再開した。

 トラブルが起きたのは、屋外コンテナに設置している動力盤と呼ばれる電気設備。先月十八日の停電事故を受け、小動物が入らないよう金網を張る作業をしていた際、異常な電流が流れたらしい。

 高濃度汚染水を処理した後の水に残る約六十種類の放射性物質を取り除く、新たな除染装置の試運転が先月三十日に始まった。四カ月間、処理性能を確かめた後、本格運転に移る予定。

 新たな装置は、処理で濃縮される放射性物質をためる容器の強度不足のため、試運転が延期されていた。四日には作業員がボタン操作を誤り、運転を一時止めてしまうトラブルもあった。

 4号機東側では、建屋内に流入して汚染された地下水が海へ流出するのを防ぐため、鉄鋼の矢板を「遮水壁」として、地下に打ち込む作業が始まった。来春までに各号機の海側約七百八十メートルにわたって設置する。

写真
 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo