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【福島第一原発の現状】

地下貯水池から水漏れ 東電の汚染水処理計画が破綻

 今週(六〜十二日)の東京電力福島第一原発では、二万三千六百トンもの汚染水が入った地下貯水池からの水漏れ事故が起き、東電の汚染水処理計画は破綻した。

 池は七つあり、汚染水を貯蔵する重要な柱となっている。東電は当初、水漏れは池の上部と推測し、大半の池を使い続けようとしたが、移送先の池でも水漏れが発生。しかも、水位は半分くらいなのに漏れた。

 池の構造的な欠陥が濃厚となり、東電は池の使用を断念。既存の地上タンクを総動員するほか、増設を急ぎ、六月中に池の汚染水すべてをタンクに移すことを決断した。

 ようやく国も支援に動きだしたが、事態は深刻で、今後二カ月の間に三回、タンク不足に陥る恐れがある。処理した水の行き先がなくなると、汚染水処理が滞る。

 4号機の使用済み核燃料を取り出すための骨組みは十日までに、逆L字形の垂直部分までが組み上がった。今後、プール上部に張り出す部分に取りかかる。東電は十一月までに骨組みを完成させ、使用済み核燃料の取り出しに着手する予定。

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