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【福島第一原発の現状】

地上タンクに移送開始 汚染水、全作業完了は6月中

 今週(十三〜十九日)の東京電力福島第一原発では、汚染水が漏れた地下貯水池から、地上タンクに移送する作業が始まった。

 池にたまった汚染水は、原子炉建屋地下にたまった高濃度汚染水から放射性セシウムを除去した水だが、ストロンチウムなどは残っている。

 敷地内には七つの貯水池があり、計二万三千六百トンの汚染水がたまっている。東電は当初、水漏れが見つかった池から、使っていない別の池に移す予定だったが、移送先の池でも漏れたため、池にある全ての汚染水を地上タンクに移す。

 東電は漏えいが続いているとみられる1、2番池の移送を優先。十六日、最初に漏れが見つかった2番池から移送を始めた。一週間ほどかかる見通し。

 3、6番池の汚染水は、タンクが増設されるのを待って移送を始め、全体の作業が完了するのは六月中になる見込みだ。

 一方、水漏れを起こした池から五百メートルほど海側に設けた地下水の監視孔で微量の塩素を検出。汚染水が拡散した可能性もあるが、放射性物質は検出されていない。

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