東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 福島原発事故 > 福島第一原発の現状 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【福島第一原発の現状】

今度は変圧器にネズミ 汚染水 2番池からの移送完了

 今週(二十〜二十六日)の東京電力福島第一原発では、二十二日に2号機の使用済み核燃料プールの冷却装置に電気を供給している変圧器の中でネズミ二匹の死骸が見つかり、点検のため、四時間余り冷却装置が止められた。

 変圧器は屋外に単独で設置されており、金属箱の下部のケーブル引き込み部が開いたままだった。入り込んだネズミは感電死していて、停電などが起きる恐れもあった。

 東電は、同時多発的に起きた先月の停電事故を受け、設備に小動物が侵入する可能性など弱点の洗い出しを始めたところだった。

 地下貯水池からの汚染水漏れをめぐっては、2番池から地上タンクへの移送が完了。続いて1番池からの移送が始まり、五月上旬までかかる見通しだ。

 また、廃炉作業の検証で来日していた国際原子力機関の調査団が「汚染水問題は、直面する最大の課題」とし、タンクなどからの漏えいを監視する必要性を訴えた。福島県の廃炉安全監視協議会の現地調査もあり、専門家からは池周辺の汚染土壌を早急に除去すべきだとの指摘があった。

写真
 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo