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【福島第一原発の現状】

汚染水7100トンは移送完了 設備設置のためカバー解体へ

 今週(四〜十日)の東京電力福島第一原発では、水漏れにより使えなくなった地下貯水池から、鉄製の地上タンクへ汚染水を移送する第一弾の作業が終わった。

 移されたのは1、2番池に入っていた七千百トンの汚染水。四月中旬から三週間かかり、地上タンクも余裕がないため、原子炉に注水するための予備タンク二基のうち一基も動員した。

 3、6番池には、まだ一万五千九百トンの汚染水が残っている。その受け入れ先として現在、急ピッチでタンクの設置工事が進められており、完成し次第、五月下旬から順に移送される見通し。

 日常の原子炉冷却に伴い発生する高濃度汚染水の処理に必要なタンクの増設も、並行して進められている。

 一方、東電は1号機の原子炉建屋に使用済み核燃料を取り出す設備を設置するため、建屋を覆うカバーの解体作業を今秋から始めると発表した。

 カバーは損壊した建屋から放射性物質が飛散するのを防ぐため、二〇一一年十月に設置された。解体について東電は「影響はほぼない」と強調している。

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