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【福島第一原発の現状】

地下水海洋放出 持ち越し 検査委託先 関電グループと判明

 今週(十一〜十七日)は、東京電力が福島第一原発敷地内の地下水をくみ上げて海洋放出する計画を地元の福島県漁業協同組合連合会に説明し理解を求めたが、結論は来月以降に持ち越された。

 東電は、地下水が建屋に流入する前にくみ上げ、海に流すことで汚染水の発生量を一日百トン減らせると期待する。地下水にはほとんど放射性物質が含まれていないとの検査結果が出ているが、漁業者からは風評被害を懸念する声が出ている。

 東電が検査の客観性を高めるため委託している第三者機関が、関西電力のグループ会社であるとも判明した。

 地下貯水池からの汚染水漏れ事故に関し、東電は当初の想定より大幅に少なかったとする漏出推定量を発表したが、広瀬直己社長は「漏れたことに変わりはなく、原因究明をしっかりやりたい」と強調し、池の再利用や新設を否定した。

 十七日には、散水用の水が入った地上タンクからの漏えいが判明。放射性物質は検出限界値未満で汚染はなかったとみられるが、水を入れるタンクの切り替え忘れという単純ミスが原因だった。

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