東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 福島原発事故 > 福島第一原発の現状 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【福島第一原発の現状】

貯水池の汚染水を移送 2番池近くでは放射性物質検出

 今週(十八〜二十四日)の東京電力福島第一原発では、地下貯水池から放射性物質を含んだ汚染水が漏れた問題で、3番貯水池に残っている汚染水約八千四百トンと、6番貯水池の約七千五百トンの移送を始めた。

 移送先は敷地南側に増設した地上タンクで、六月十日ごろに移送が終わる見通し。既に1、2番池からタンクへの移送は終了し、3、6番池からの移送が終われば、ひとまず地下貯水池から汚染水は全てなくなる。

 一方、最初に汚染水の水漏れが見つかった2番池の北東部近くで採取した水に、ストロンチウムなど一ミリリットル当たり〇・二九ベクレルの放射性物質が検出された。濃度は低いが、汚染が広がっている可能性もある。東電は「(検出された)値が小さいため、何が影響しているかはまだ分析中」としている。

 また、4号機の使用済み核燃料プールから核燃料を取り出すための鉄骨の骨組みは本体部分がほぼ完成した。今後、内部にクレーンを据え付けたり、上部を覆う囲いの設置を進める。十一月ごろに核燃料の取り出しに着手する予定。

写真
 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo