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【福島第一原発の現状】

高濃度ストロンチウム検出 井戸の地下水 規制委、公表遅れを批判

 今週(十五〜二十一日)、東京電力福島第一原発2号機のタービン建屋海側にある井戸で採取した地下水から、一リットル当たり五〇万ベクレルの放射性トリチウムと一〇〇〇ベクレルのストロンチウムが検出された。

 二〇一一年四月と五月の二回にわたり、建屋地下の高濃度汚染水が立て坑から海に漏れ出した際、一部が海に漏れず地中にたまり、地下水などの影響で井戸に流れ込んだらしい。セシウムは土に吸着されたという。

 東電は護岸周辺に地盤を固める薬液を注入し、新たに漏出監視用の井戸を掘るが、先月末には地下水の放射能濃度の変化を把握していた。原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は「異常があれば、データをすぐ公表すべきだ」と対応の遅れを批判した。

 二十一日には、高濃度汚染水を処理した後に塩分を除去する装置から、一ミリリットル当たり二・二七ベクレルの放射性セシウムなどを含む汚染水二百五十リットルが漏れた。敷地外への流出はなかった。

 また、2号機の原子炉建屋一階上部をロボットで調査したが、機器類の損傷は見られなかったという。

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