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【福島第一原発の現状】

トリチウム事故後最高値 2200ベクレル いったん減少後、急上昇

 東京電力は今週(六月二十九〜七月五日)、福島第一原発の1〜4号機取水口北側で一日に採取した海水から事故後最も高い一リットル当たり二二〇〇ベクレルのトリチウムを検出したと発表した。先月二十一日採取分で一一〇〇ベクレル、二十四日分で一五〇〇ベクレルを検出した後、いったん半減したが急上昇した。

 また、1、2号機タービン建屋海側で、海から四メートルの距離に掘った観測用井戸で二十八日に採取した水から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が同三〇〇〇ベクレルの濃度で検出された。

 海水からも地下水からも高い濃度の放射性物質が検出されたことから、高濃度汚染水が地下水と混ざり、海まで出ている恐れが高まった。

 原因について、東電は、事故発生当初に海に漏れた高濃度汚染水が土中に残り、それが地下水の移動で押されて出てきた可能性を主張する。このほか、タービン建屋につながるトレンチ内には汚染水がたまっており、ここから少しずつ漏れている可能性も指摘されている。東電は護岸の地盤改良を進め、監視を強化している。

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