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【福島第一原発の現状】

3号機建屋から湯気 作業員、甲状腺被ばく量判明

 今週(十三〜十九日)の東京電力福島第一原発では、3号機原子炉建屋五階の中央部で湯気が連続的に発生した。原子炉や使用済み核燃料プールなど各所の温度や、周辺の放射線量などに異常はなく、熱をもった格納容器のふたで雨水が温められ、湯気になった可能性が高いという。

 東電によると、湯気は十八日朝から夕方にかけて出続けていることが確認された。十九日朝には消えていた。発生場所は、格納容器の上部と機器貯蔵プールの境目付近。東電は格納容器の上にある厚いコンクリートの覆いのすき間から雨水が入り込み、四〇度前後の熱をもつ格納容器のふたに当たり、湯気になったとみている。

 昨年七月にも同様の場所で湯気らしきものが確認されたが、短時間で消えたという。

 また、一昨年の事故で、放射性ヨウ素による甲状腺被ばく線量が一〇〇ミリシーベルトを超える作業員が、二千人近くに上ることが分かった。一〇〇ミリシーベルトを超えるとがんのリスクが高まるとされ、東電は、対象の作業員が無料で年一回の甲状腺の超音波検査を受けられるようにした。

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