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【福島第一原発の現状】

東電、汚染水流出認める 3号機の湯気 周辺高い放射線量

 東京電力は今週(二十〜二十六日)、福島第一原発で高濃度汚染水が地下水と混じり、海に流出していることを初めて認め、福島県に謝罪した。

 敷地内では、五月下旬から、2号機取水口周辺の汚染監視用の井戸で、相次いで汚染が確認された。東電は二年前に海に漏れた高濃度汚染水の残りが、地下水の影響で井戸に出てきた可能性が高いと説明してきた。しかし、潮位や降雨と地下水位の関係を調べたところ、潮の満ち引きに応じて地下水位が変動したり、雨が降ると3号機取水口前の海水の放射能濃度が上がったりすることを確認した。

 3号機原子炉建屋五階で湯気が発生した場所の周辺では、最大毎時二一七〇ミリシーベルトと非常に高い放射線量が計測された。東電は湯気の原因を、雨水が熱を持った格納容器のふたに触れて蒸発したとみているが、今週も断続的に湯気が発生。格納容器内の水蒸気も漏れた可能性が高いという。

 6号機では、非常用発電機が自動的に起動するかチェックする作業をした際、操作を誤り、原子炉の冷却装置が停止した。大事には至らなかった。

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