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【福島第一原発の現状】

汚染水漏れ 作業員被ばく ミス原因のトラブル続出

 今週(五〜十一日)の東京電力福島第一原発では、先週に続き、単純ミスによるトラブルの対応に追われた。

 七日には、東電社員が、誤って1、2号機共通の電源盤の停止ボタンを押し、1号機の原子炉を冷やす注水ポンプなどが一時停止した。すぐに別の注水ポンプが動き、冷却は無事に続いた。

 九日には、放射性セシウムを除去した後の処理水から塩分を除く装置で、作業員が外すべき配管を間違え、十一トン(当初は七トンと発表)の水が漏れた。作業員六人が、高濃度の放射性ストロンチウムなどを含む水に触れたが、全面マスクや厚手のかっぱにより、ごく軽度の汚染で済んだ。

 前の週も、移送先をよく確認しないままポンプを起動し、地面に汚染された雨水をあふれさせるなど、単純ミスによるトラブルが相次いでいる。

 現場の士気低下などが指摘される中、作業員らの証言から、現場では「国が早くしろと言っている」などと重圧がかかり、長時間労働になっていることも発覚。中には、法に定められた上限の十時間労働を超えた事例も出ているという。

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