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【福島第一原発の現状】

大雨で水位急上昇 台風26号厳しい対応

 東京電力福島第一原発は今週(十二〜十八日)、台風26号による大雨に見舞われ、またもや厳しい対応を迫られた。

 タンク群の近くに、堰(せき)の雨水をためて水質を均一化する小型タンクを設け、汚染が確認されれば貯蔵タンクに移す準備も整えた。

 しかし、急激な水位上昇で、雨水を小型タンクに移している時間的余裕がなくなり、堰内で直接、雨水を採取し、放射性物質の濃度を測った。決めたばかりの手順は、早くも破られた。

 貯蔵タンクが遠い区域では、ポンプの力不足で移送が間に合わないため、消防車を動員し、水漏れで信頼性のなくなった地下貯水池に雨水を入れた。

 このほか、大雨の影響で3、5号機タービン建屋内の三カ所で雨漏りがあった。

 東電は、事故収束と柏崎刈羽原発の再稼働の両立に関する報告書を原子力規制委員会に提出。しかし、現場の士気をどう回復させるかなど肝心の問いには全く答えていない内容だった。

 規制委からは「問いの趣旨を矮小(わいしょう)化している」などの厳しい批判が相次いだ。

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