安倍晋三首相は12日、中国残留日本人孤児や配偶者と首相官邸で会い、高齢の配偶者の生活を支える中国残留邦人支援法改正案について「速やかに成立するように全力を尽くす」と述べた。

 法案は、日本に永住帰国した孤児の死亡後、帰国前に結婚していた配偶者に対し、新たに月額約4万3千円の支援金を給付する内容。自民、公明両党を中心に議員立法で臨時国会に提出する。残留孤児の夫の韓学仁さん(73)は面会後、「日本の物価は高いので1人での生活は大変だ」と記者団に語り、立法化の動きを歓迎した。