週刊文春 8月1日(木)18時0分配信
「コンサート史上、稀にみるチケット争奪戦になるのは必至です」(音楽記者)
ポール・マッカートニー(71)が11年ぶりに来日する。11月12日から、大阪・福岡・東京のドーム球場などで5公演が行われる予定だが、チケットの売れ行きが“異常事態”になっているという。
「来日は7月16日に正式発表されましたが、メディアの人間も仕事を忘れて“チケット入手方法”などを問い合わせていました(笑)。すでにメールと電話での先行予約はスタートしていますが、どれくらいの倍率になるか想像もつかない。9月14日から予定されている一般販売も即日は当然で、数十分での完売が見込まれています。公演直前にはネットで売られるでしょうが、B席の1万2500円のチケットでも10万円以上になるのは間違いない」(同前)
ポールの来日は今回が4度目になるが、これまで以上に盛り上がりを見せているのには理由がある。
「昨年夏のロンドンオリンピックの開会式にポールが歌手として出演。“口パク”疑惑も出ましたが、後に“万が一に備え事前に録音していた音に生歌を被せた”ことを自ら説明したことで、ポールのプロ意識と健在ぶりが今年の世界ツアーのいい前宣伝になった。また、今回は年齢的に最後の公演だろうとの見方も強く“ポールの見納めになる”とファンの購入意欲を駆り立てている」(テレビ関係者)
そしてなにより大きいのが、6月のニューヨーク公演での38曲のうち、26曲がビートルズナンバーだったということだ。
「特に“エイト・デイズ・ア・ウィーク”を筆頭に5曲はビートルズ時代でも聴衆の前では演奏しなかったものまで含まれている。往年のビートルズファンも殺到しています」(洋楽担当記者)
余波は芸能界にも及んでいるという。
「ビートルズは日本にも大きな影響を与え、芸能界にもファンはたくさんいる。業界のコネを頼る動きが出ているが、芸能人とて確実に手に入る保証はないそうです。チケットが取れたか取れなかったかで“力関係”が分かりますね(笑)」(芸能プロ関係者)
ビートルズ解散から43年。プラチナチケットの争奪戦は今も変わらない。
(週刊文春2013年8月8日号「THIS WEEK 芸能」より)
最終更新:8月1日(木)18時0分
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