でっちあげ逮捕と不当弾圧
ユニオンしずおかは、この夏結成されました。静岡の地で、国鉄1047名解雇撤回闘争に取り組んできた労組交流センターや動労千葉を支援する会の仲間たちと結成しました。
10月7日、このできたてのユニオンしずおかの委員長である私と執行委員である天岡に対して、「携帯電話詐欺」を口実とした許しがたい不当弾圧が行われました。私に対しては、出勤のために家を出た直後、天岡に対しては、朝ごみ出しで家を出たところを拘束してそのまま自宅に押し入り、家宅捜索と逮捕を強行するという襲撃そのものでした。
「譲渡目的を隠して携帯電話の契約をしたから詐欺」だという事実の捏造にもとづくでっち上げ逮捕に対して、私たちは完黙で闘い、勾留延長を粉砕して10日目に奪還されました。
連日の抗議とビラまきを貫徹
ユニオンとセンターの仲間たちは、連日抗議のビラまきと宣伝に取り組んでくれました。特に10月12日の土曜日の午後、私たちが勾留されていた静岡中央警察署と目と鼻の先にある静岡の目抜き通り(青葉通り)で、大宣伝を行ってくれました。三島、伊豆、浜松の遠方からもかけつけてくれました。地域の仲間たちの団結した力によって私たちは奪還されました。
国鉄決戦とユニオン破壊が狙い
今回の弾圧は、明らかに国鉄1047名解雇撤回闘争と階級的労働運動派のユニオン建設への破壊攻撃です。昨年末以来、国鉄分割・民営化と不当解雇の張本人であるJR東海・葛西のお膝元の静岡で、私たちは「解雇撤回・JR復帰」10万署名運動に精力的に取り組んできました。20数労組から団体署名を集め、街頭を中心に千数百筆の個人署名を集めました。
国鉄解雇撤回闘争は終わったものと思っていた多くの労組関係者からおおいに注目を集めました。2010年の4・9政治和解で「終わらせた」はずの「国鉄1047名解雇撤回」ののぼり旗がひんぱんにひるがえり、国鉄闘争が継続・発展している光景ほど、葛西と国家権力に打撃を与えるものはないと思います。
この闘いを土台にしてユニオンしずおかは結成されました。私たちは、最初から合同・一般労組全国協議会の旗の下に結集するという鮮明な方針のもと、ユニオンしずおかを結成しました。それは、全国協が動労千葉と一体になって4・9政治和解の大逆流をはね返して、国鉄闘争の火を消さず、国鉄闘争の新たな発展をかちとることを目的に結成されているからです。また、階級的労働運動を実践し、労働者が主人公の世の中をつくるための革命をめざしているからです。
百倍返しを食らわしてやるぞ!
今秋からは、「国鉄1047名解雇撤回」ののぼり旗と並んで「ユニオンしずおか」ののぼり旗をひるがえらせて、「解雇撤回・JR復帰」署名と同時にユニオンしずおかの勧誘リーフの配布を始めていました。そんな矢先の今回の弾圧でした。国鉄闘争に取り組み、階級的労働運動を静岡の地で実践するユニオンの建設は、どれほど資本(JR東海・葛西)と国家権力の心胆を寒からしめるものであるかが示されています。
奪還をかちとったその日から、11月労働者集会の組織化の先頭で闘ってきました。街宣・朝ビラで、私たちを取り調べた公安や検事と会いました。弾圧をはね返して闘う姿を強烈に見せつけてやりました。国鉄闘争とユニオン建設の前進で、奴らに絶対に百倍返しを食らわしてやるぞ!