東京電力福島第１原子力発電所４号機の使用済み燃料プールからの燃料の取り出し計画を巡り原子力規制委員会は12日、機器の準備状況を確かめる使用前検査を終え、東電に終了証を交付した。東電は13日から燃料の輸送容器を使った訓練を実施する。規制委から手順の確認を受けた後、近く取り出しを始める。
廃炉の工程表は燃料の取り出し開始で第１期が終わり、第２期に入ると位置付けている。水素爆発で大破した建屋のプールには1533体の燃料が残る。安全性を高めるため、燃料を取り出して輸送容器に入れ、地上の共用プールに移送。来年末までに全ての燃料を運ぶ計画だ。
東電は爆発で壊れた燃料取扱機などを取り付け、プール内のがれきの撤去など準備を進めてきた。万が一、燃料の輸送容器を落とすなどのトラブルが起きても、大きな被曝（ひばく）のリスクはないとみている。
東京電力、福島第1原子力発電所、原子力規制委員会、燃料プール
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