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比台風被害 国際的支援本格化へ
11月12日 4時21分

比台風被害 国際的支援本格化へ
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ことし発生した中で最も強い台風が直撃したフィリピンでは、これまでに1700人を超える犠牲者が出て被害はさらに増えることが予想されていて。
日本を含む各国の援助隊が続々と現地入りして国際的な支援が本格化する見通しです。

今月8日に台風30号が直撃したフィリピン中部では、レイテ島の主要都市タクロバンなど広い範囲が猛烈な暴風雨や高潮に襲われ、国家災害対策局はこれまでに1774人の死亡を確認しました。
国連の担当者は日本時間の12日未明、フィリピン全土で犠牲者が1万人に上るおそれがあり、66万人が家を失って食料や水、医薬品を必要としていると発表しました。
またフィリピンのアキノ大統領も11日にテレビ演説を行い、救援活動や人道支援に全力で取り組む考えを内外に示しています。
しかし台風の直撃から4日たった今も被害の全容はつかめておらず、道路や通信網が寸断されていることから救援活動は難航しています。
このため日本政府は医療支援などを行う国際緊急援助隊をタクロバンに派遣し、12日にも活動を始めることにしています。
また、アメリカ軍はすでにヘリコプターを使った物資の輸送などを始め、ドイツは救援組織を現地に派遣したほか、オーストラリアも医療チームを派遣する予定で国際的な支援が本格化する見通しです。

国連「死者は1万人以上」

フィリピンの台風による被害状況について、国連の人道問題調整事務所のギング局長は11日、ニューヨークの国連本部で会見し、「過去100年の台風の中で最大級の被害をもたらし、980万人が被災した」と述べたうえで、これまでに1万人以上が死亡し、66万人が住まいを追われ、避難を余儀なくされているとの見方を示しました。
また、被災地では飲料水などの物資が不足しているほか、衛生状況を悪化させないために犠牲者の遺体の処理が急務となっているものの、道路などのインフラが寸断され支援物資を届けるのが極めて困難な状況にある、としています。
ギング局長はまた、国連で人道問題を統括するエイモス事務次長がまもなくフィリピンに入り、12日にも緊急のアピールを行って国際社会に支援を訴えるとしています。

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