東京電力福島第一原発で8月にタンクから300トンの高濃度汚染水漏れが発覚した問題で、東電は12日、近くの井戸の水から放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり71万ベクレル検出されたと発表した。9日に同じ井戸から採取された水の同55万ベクレルを上回り、過去最大値となった。

 漏れが発覚したタンクから約10メートルの観測井戸で10日に採取した水から検出した。東電によると、タンクから新たな漏れはないが、汚染水がしみこんだ表土を回収できていない場所から、汚染が井戸に広がったと考えられるという。