徳田議員の姉2人と徳洲会幹部ら逮捕11月12日 12時16分
大手医療法人「徳洲会」グループが、去年の衆議院選挙で自民党の徳田毅議員の選挙応援を違法に行った疑いが持たれている事件で、合同で捜査している東京地検特捜部と警視庁は、グループの幹部を務めていた徳田議員の姉や幹部職員合わせて6人を公職選挙法違反の疑いで逮捕しました。
特捜部などは、徳田議員の父親の徳田虎雄前理事長が不正を主導したとみて、全容の解明を進めることにしています。
逮捕されたのは、いずれも徳田毅議員の姉で関連会社元社長の越澤徳美容疑者(50)とスターン美千代容疑者(46)、それに徳洲会の幹部職員4人です。
東京地検特捜部と警視庁の調べによりますと、6人は病気で療養中の徳田虎雄前理事長(75)と共謀し、去年12月の衆議院選挙で鹿児島2区で立候補した徳田議員の陣営に、全国の徳洲会グループの病院などから560人余りを運動員として派遣し、その費用や給与合わせて1億4700万円余りを負担したとして、公職選挙法で禁止された運動員買収の疑いが持たれています。
特捜部と警視庁は、ことし9月以降、徳洲会の本部や徳田議員の自宅などを捜索するとともに、選挙に派遣された職員たちの事情聴取を行い、グループ内の指示系統などについて調べを進めてきました。
その結果、前理事長らが違法性を認識しながら、職員たちに選挙運動の指示をしていた疑いが強まったということです。
特捜部などは、前理事長が主導して組織的に違法な選挙運動を展開したとみて実態の解明を進めるとともに、家族の選挙違反で候補者の当選が無効になる連座制の適用対象になるか調べるものとみられます。
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