入れ替え戦の延長十二回、左翼席に弾丸ライナーの決勝2ランを放った陽川。短期決戦は任せろ(撮影・今井正人)【拡大】
「正直、負けてはいけない相手。追いつかれて、重圧もありました」
2戦先勝の初戦で窮地に陥るところだった。阪神は、今季もクライマックスシリーズ(CS)で広島に連敗するなど、過去4度のCSを1度も突破していない。短期決戦の弱さは悩みの種。大学の入れ替え戦と同レベルで論じることはできないが、一発勝負に強いことは間違いない。1年目から三塁のレギュラーに挑戦できるだけの力もアピールした。
「明日もどうなるか分からない。自分たちの野球をして、集中して勝ちたい」
12日に勝てば、2部残留が決まり、大学での試合は最後。主砲の責任感をバットにぶつけ、虎への手土産にする。 (安藤 理)
陽川尚将(ようかわ・なおまさ)
★生まれ 1991(平成3)年7月17日、大阪府大阪市生まれ、22歳
★球歴とポジション 中学時代は大阪都島ボーイズで投手、内、外野でプレー。金光大阪高で1年夏からベンチ入りし、高校通算36本塁打。巨人からの育成ドラフト3位指名を断り、東農大に進学。1年春から試合に出場した。内野手で主に三塁を守った
★サイズ 1メートル79、86キロ。右投げ右打ち
★50メートル 6秒2
★遠投 110メートル
★憧れの選手 「小さい頃は今岡選手に憧れていました」
★目がいいんです 「視力って、最高どれくらいまであるんですか? 1・5はあると思います」
★好きな芸能人 武井咲
★家族 父・校童さん、母・景子さん、妹・成美さん
(紙面から)