Updated: Tokyo  2013/11/12 03:33  |  New York  2013/11/11 13:33  |  London  2013/11/11 18:33
 

福島第一原発に空と陸から放水、4号機で放射性物質飛散リスク(3)

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3月17日(ブルームバーグ):東日本大震災で設備が被害を受けた東京電力 福島第一原子力発電所で17日、使用済み燃料貯蔵プールの冷却ができなくなっている原子炉3、4号機について陸上自衛隊と警察による上空と陸上からの放水で温度を下げる作業が続いた。

午前10時前から陸自ヘリコプター2機が3号機、4号機の上空で4回に渡り7.5トンの水を散布した。東電原子力設備管理部の小林照明課長が明らかにした。枝野幸男官房長官は記者会見で「3号機のプールの状態の方がより優先的に冷却をしなければならない状態だ」と述べており、3号機から取りかかったとしている。

地上からの放水については、同日午後7時以降に警視庁機動隊の放水車が3号機に対して放水作業を行った。その後、自衛隊が同じく3号機に向け特殊な消防車で放水した。プールの水位が下がり燃料棒が露出する状態が続くと、放射性物質が漏れ出す懸念がある。

4号機については原子力安全保安院の西山英彦審議官が記者会見で「放射性物質飛散するリスクある」と述べた。空だきで注水すれば水蒸気爆発の可能性があるが、注水はやらざるを得ないとしている。福島第一原発の事故については「予想の範囲を超えて悪化止められなかった」との認識を示した。

福島第一原発の1号機と2号機は海水を注入して冷却を続けている。5号機と6号機については使用済み燃料貯蔵プールの水位が下がっているが、保安院は健全性を保つように努力しているとしている。

更新日時: 2011/03/17 21:55 JST

 
 
 
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