２００４年以来となるリーグ制覇を狙うＪ１横浜Ｍに赤信号が“点滅”した。横浜Ｍは１０日、１―２で名古屋に敗戦。エースの元日本代表ＭＦ中村俊輔（３５）が胆のう炎で欠場したことが大きく影響した。

　名古屋のストイコビッチ監督も、俊輔の欠場に「（横浜Ｍが）優勝するかしないかに関係なく、今年のＭＶＰと思っている。マリノスのナンバーワンのエンジンがオフになって、マリノスもオフになった」。名古屋の元日本代表ＧＫ楢崎正剛（３７）も「相手の嫌がるところを狙う選手なので、こっちも少し助かったところがある」。この日、スタンド観戦となった俊輔は７日に退院したばかり。天皇杯４回戦（２０日）を目標に調整を行っていく方針で、樋口靖洋監督（５２）も「食事（の量）も戻り始めているので、どうなるか」と早期復帰を期待している。

　ただ、チーム関係者は「まだ（復帰時期は）分からない」と頭を抱えたまま。今季も残り３試合。躍進の原動力となった俊輔復帰のめどが立たない状況では、横浜Ｍのリーグ制覇に暗雲が垂れ込めてきた。