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深刻さ増すばかりの柔道男子重量級
2013年11月11日 16時00分

 柔道全日本男子の井上康生監督(35)が重量級の不振に頭を抱えた。講道館杯の100キロ級は31歳の増渕樹(旭化成)が初優勝。100キロ超級はこれまでくすぶっていたロンドン五輪代表の上川大樹(24=京葉ガス)が復活Vを果たし、期待された若手の台頭はなかった。

 

 4月の全日本選手権も、大会前に引退を表明した穴井隆将氏(29)が優勝。8~9月の世界選手権も重量級はメダルゼロに終わり、井上監督の顔色も変わってきた。「100キロ級、超級は課題の多い大会になったなと。世界に通じる重量級を育てていかないといけない」

 

 超級で3位となった原沢久喜(21=日大)は2016年リオ五輪のエース候補だ。しかし、5月に負傷した右ヒジ脱臼の影響はなかったにもかかわらず、若さあふれる爆発力は鳴りを潜めた。これまで温かい目で見守ってきた井上監督も「もっと技術力を成長させていかなければ通用しない」とピシャリ。深刻さを増すばかりの重量級。奮起はいつになるのか。





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