室内練習場での高須のシート打撃を見つめる落合ＧＭ

　プロ野球で戦力外になった選手らを対象とした１２球団合同トライアウト（入団テスト）が１０日、静岡県草薙総合運動場野球場で行われ、投手３６人、野手２９人の計６５選手が参加。中日の落合博満ＧＭ（５９）も他球団の編成担当者に交じって約５時間、各選手の動きを見守った。

　視察を終えると「面白い存在は、いっぱいいたし、ここにいちゃいけないメンバーもいたな」。中日監督時代に常勝軍団を作り上げた実績を持つ落合ＧＭは「（監督の時と）野球の見方は同じ。誰が使えて、誰が使えないか。足りないところをどうやって、この宝の山から探し出せるかというところ」と目を光らせた。

　来季の戦いに勝つための補強にふさわしい選手が見つかっても、実際に獲得できるかどうかは分からない。それだけに「他（球団）も欲しいところがいっぱいあるでしょう。最後まで待っていてどう動くか」ともコメント。最後まで慎重な姿勢を崩さなかった。