最後のＤｅＮＡユニフォーム姿で関係者と記念撮影する森本

　ＤｅＮＡを戦力外になった森本稀哲外野手（３２）が１０日、３年間を共に過ごしたチームメートに別れを告げた。横須賀市内のベイスターズ球場で打撃練習を行い、背番号５のユニホーム姿で裏方さんらチーム関係者たちと記念撮影。同学年の後藤から「頑張って」と声をかけられると、感無量の表情を浮かべながら「ありがとう」と固い握手を交わした。

　今後の進路について「（他球団からの）連絡を待ちます」と言葉少なだったが方向性は、はっきりしている。森本が１２日に西武・南郷キャンプへ合流し、入団テストを受けることが西武から発表されたのだ。西武は伊原新監督が「右の代打が手薄。ネームバリューのある選手が必要」と森本の獲得を強く後押ししていることから、入団テスト後の西武入りが決定的とみられている。

　今季は外野手が飽和状態となっているチーム事情によって、一軍ではわずか４試合の出場に終わったものの、二軍では７２試合の出場で打率２割６分６厘、６本塁打をマーク。球界関係者の間でも「まだ十分な戦力になる」ともっぱらだ。年俸は８０００万円（推定）と高額だが、自由契約になった身ならば格安で契約できるという点も森本獲得に向けてプラス材料となりそう。

　そして何よりもチームの雰囲気をパッと明るくできる「超ムードメーカー」だけに、伊原監督の期待にも十分に応えられそうだ。