本家のプロ野球さながらに行われたドラフト会議。数々のドラマも生まれた=東京・高輪(撮影・中井誠)【拡大】
笑いが本場の大阪・難波を拠点とするNMBに、異色の黄金ルーキーが誕生した。須藤は将来、哲学者を目指すという才媛。チームNキャプテン、山本彩(20)が「交渉権確定」のくじを引き当てるとつぶらな瞳を潤ませた。
「とても光栄です。一番指名されなさそうな人たちから…」
自身とは畑の違う体育会系チームが指名したことについて、率直な気持ちを打ち明けた。その瞬間、チームNのメンバーやファンを爆笑の渦に。つかみはOK。アイドルの素質は十分だ。
候補者29人の中でも強烈なキャラクターを持つ。偏差値は「67」。特技は「勉強」というガリ勉タイプで、自己紹介で哲学者を目指していることを明かしていた。「今の歴史は昔の人の考え方が積み重なっています。昔の人の思想を勉強して新しい世代に」と力説。かわいらしい顔立ちからは想像できぬ大人のような弁舌をふるい、ドラフト会場を沸かせた。
ダンス経験ゼロというが、この日、指名前に行われたパフォーマンスでも躍動。AKBの代表曲「会いたかった」などを披露し、「(最初は)16ビートもできなかったけどここまで踊れました。伸びしろは誰にも負けません」とアピールした。