バスケ部生徒自殺の桜宮高で大運動会　橋下市長も参加

桜宮高校大運動会で地元の子どもらとバスケットボールで触れ合った橋下市長（右）

　昨年１２月に顧問教諭からの体罰を受けて男子バスケットボール部の生徒が自殺した大阪市立桜宮高校で１０日、生徒、地域住民らの交流を図る「大運動会」が開かれ、大阪市の橋下徹市長（４４）は、あいさつで「自殺した生徒のことは、君たちが一生背負わなければいけない十字架」と訴えた。

　大運動会は、市教委顧問で、同校の改革担当を務める元バレーボール女子日本代表監督の柳本晶一氏（６２）が中心となって企画。橋下氏は体罰事件に触れつつ、約２００人の生徒に「日本のスポーツ界を引っ張っていってほしい」と語った。

　体罰問題の影響で、同校は体育科とスポーツ健康科学科の入試を取りやめ、代わって来春「人間スポーツ科学科」が新設される。「こういう機会ができることで生徒も僕の意図を理解してくれたんじゃないか。中止は正解だったと確信した」と橋下氏。自身もテコンドーのキック体験などに挑戦し「入試中止に反対したメディアの名前を心の中でつぶやきながらキックしましたよ」と冗談めかした。

　また、戦時中の従軍慰安婦問題について「あってはならないことだが、韓国軍だってやった。世界各国の問題として反省するのと、日本特有の問題として反省するのとでは大きな違い」と再び持論を展開した。

（2013年11月11日06時04分  スポーツ報知）

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