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【プロ野球】

小林宏、木田が必死のアピール 12球団合同トライアウト 

2013年11月11日 紙面から

力投する元阪神の小林宏=草薙総合運動場の室内運動場で(金田好弘撮影)

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 戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウト(入団テスト)が10日、静岡・草薙球場で行われ、今季は独立リーグでプレーしていた元巨人の木田優夫投手(45)と元阪神の小林宏之投手(35)ら65選手が参加した。テストはシート打撃形式で、中日の落合博満ゼネラルマネジャー(GM)ら各球団の編成担当者、メジャー3球団、韓国を含む独立リーグ、クラブチームの編成担当者が見守る前で必死にアピールした。今オフの第2回トライアウトは22日にナゴヤ球場で行われる。

 今オフ、戦力外通告された他の選手たちとは違う。木田と小林は「去年からこの日のためにやってきた」と異口同音。ベテラン2人は夢を諦めきれず、一度は折れたキバを独立リーグのBCリーグで磨き直してきた。

 途中から雨で球場が使えなくなり、2人とも室内練習場での投球になった。石川ミリオンスターズで投手兼営業をしてきた木田は「今季やってきてたのと同じようには投げられた」と、4人の打者を相手に無安打、うち2人はフォークで空振り三振に仕留めた。

 スーツ姿でスポンサー企業を回り、頭を下げて営業してきたのも、もう一度、日本野球機構(NPB)のマウンドに戻るため。2年連続でトライアウトに挑戦し「体力的に落ちたところはあっても、変化球の精度や体の使い方など、技術的には去年より良くなってる」と、45歳になっても気力は衰えない。

 小林は昨季限りで阪神を退団した後、古巣ロッテのテストを受けたが失敗。マイナー契約で米エンゼルスのスプリングトレーニングに参加したが開幕まで残れず、8月半ばに群馬ダイヤモンドペガサス入りしていた。

 4人の打者を内野ゴロ3つと右飛の無安打に抑えた小林は「この日に合わせてつくってくることはできた。去年は悪すぎたが、独立リーグで投げているうちに、昔の感覚が戻ってきた」。2人は人事を尽くして天命を待つ。 (竹村和佳子)

 

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