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【芸能・社会】

AKB48ドラフト会議  3チーム競合・東京の須藤凛々花

2013年11月11日 紙面から

3チームが競合した須藤凛々花さん=東京都内のホテルで(石井裕之撮影)

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 AKB48と、国内3つの姉妹グループの全10チームのキャプテン(SKE48はリーダー)が、オーディションのファイナリスト29人の中から必要な人材を指名する「AKB48グループドラフト会議」が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開かれた。候補生29人は、各グループの代表メンバーが集まった円卓前のステージで最後のパフォーマンスを行った。約1500人のファンも見守る中、合わせて20人が指名を受けた。

 9月29日の初合同レッスンから厳しい練習を重ねてきた候補生29人がいよいよ運命の日を迎えた。候補生らは4つのチームに分かれ、課題曲の「RIVER」と「会いたかった」を歌い、最終審査に臨んだ。

 午後6時30分。各チームが選択希望者を提出する時間がやってきた。29人は控室で保護者らとともに、自分の名前が呼ばれることを信じてアナウンスを待った。

 1巡目。10チームの中から、SKEのチームK2、チームE、NMBのチームNの3チームが競合した。指名を受けたのは、東京都在住の高校2年生、須藤凛々花さん(16)。初のAKBドラフト最大の目玉となった。その運命は抽選くじを引くK2の佐藤実絵子(27)、Eの松井玲奈(22)、Nの山本彩(20)に委ねられた。当たりは1枚のみ。結果、2番目に右手を箱に入れた山本が交渉権を獲得し、小躍りしながら大喜びした。

 須藤さんは、小学校6年生からAKBのDVDを見るのが大好きになり、毎朝時計のアラームを5時「48」分にセットしている。偏差値67の頭脳派で、将来の夢の一つは哲学者。この日も「今の歴史は、昔の人の積み重ねで進化できる」とアニメ声で信念を説き、注目を浴びていた。

 山本は欲しい人材として「根性があってノリのいい子」を挙げていたため、選ばれた須藤さんは「とっても光栄ですが、一番指名されなさそうなチームだったので、信じられないです。こんな体育会系のチームから…」と率直に語り、会場を笑いに包んだ。

 パフォーマンスも光っていたが、その天然キャラはNMBで通用しそう。来年からは、AKB48グループにペナントレース制が導入されることも決まり、各チームが人気度でしのぎを削ることになる。

 今後の目標を問われると、須藤さんが力強く宣言した。「(チームNの指名が)一人だけっていうことですごく気合が入りました。ペナントレースでチームNが最強になるように死ぬ気で貢献したいと思います!!」

 チーム加入となれば、大阪へ引っ越しとなるが、心はすでにチームNの一員だ。

◆チームK1&2位 後藤 萌咲、下口ひなな

 大島優子(25)率いるチームKに、小学生コンビが誕生した。1巡目は小学6年の後藤萌咲さん(12)、2巡目は同じく小学6年の下口ひななさん(12)を単独指名。2人はレッスン中に、意気投合。勝手にコンビを結成して「ナマイキッズ」と名乗り、同じチームに入れたら…と夢を語り合っていた。

 後藤さんは舞台では人一倍大きな声であいさつし、弾けるようなダンスを披露。しかし控室では緊張のあまり、インタビューされると聞き取れないほどの小声に。名前が呼ばれた瞬間に涙を流し、「選ばれると思っていなかったので…うれしいです」と涙を流した。

 下口さんは「すごくうれしい。叫びたいぐらいです。うっしゃー!」と歓喜を爆発させた。

 大島は、「AKBに『生意気』が必要だと思った。化学反応としてわれわれお姉さん方があたふたするのが楽しみです」と笑顔を見せた。

◆チームA1位 リアルあまちゃん 西山 怜那

 AKB48の「チームA」は、キャプテンの横山由依(20)が「チームになじめる人材」を探した。1巡目で東北弁全開の“リアルあまちゃん”で「ダンスは習ったことねぇけど、誰にも負けねぇ」と自己PRした青森県の中学1年生西山怜那さん(12)を単独指名。横山は「青森県出身のメンバーはいない。怜那ちゃんはステージでキラキラ輝いていた」と説明。西山さんはうれしさのあまり号泣し、言葉が出てこなかった。

◆チームM1位 負けん気が実る 武井 紗良

 NMB48の「チームM」はキャプテンの島田玲奈(20)が、「8人もいいと思った子がいたので、みんなで相談して決めたい」とかなり迷った様子。結果、1巡目に劇場のある地元大阪在住の中学3年生武井紗良さん(15)を単独指名。島田から「負けん気があるところがいい。一緒に頑張って行こう」言葉をかけられると、武井さんは涙が止まらず、「めっちゃうれしいです。ありがとうございます」。

◆チームH1位 さしこ一本釣り 山本 茉央

 HKT48の「チームH」は獲得希望のメンバーをキャプテンの穴井千尋(17)が「若いメンバーが多いので、大人のメンバーがいい」と話したが、劇場支配人をつとめる指原莉乃(20)は「『この子は絶対』って決めてる子がいる」と“一本釣り”を宣言。

 その結果、1巡目で地元福岡在住の高校2年生山本茉央さん(17)を単独指名。指原は「候補者の一覧を見たときから決めていた」、穴井も「最初から決めてた」と“絶対指名”を決意させた逸材だった。

◆チームKII5位 7年越し夢叶う 惣田紗莉渚

 最後の20人目に指名されたのは、最年長の惣田紗莉渚さん(20)。SKE48チームK2の5巡目だった。柏木由紀(22)らが合格した06年のAKB48第3期生オーディションを受け、最終審査で落選。7年越しのリベンジを果たし「今まであきらめないでよかった」と号泣した。K2リーダーの高柳は「大学に通っていて、今は大切な時だから」と指名を迷ったことも告白。ギリギリの判断で、「ラストチャンス」と公言していた20歳の夢がかなった。

 ◆ドラフトルール AKB48グループ全10チームの各キャプテン(リーダー)が、同席する担当マネジャーとチームメンバーと相談の上、指名したい候補者名を同時に提出。単独指名の場合は単独交渉権が確定、重複の場合は抽選を行う。外れたチームは再度入札を行い、外れた場合は再度抽選となる。

 指名人数に上限はない。選択希望メンバーがいない場合は指名をしないことも可能だが、その時点で選択終了となる。全候補者が指名されるか、全チームが選択終了となれば会議は終了する。

 各キャプテンは、選択した候補者を即戦力として正規メンバーに加えるか、研究生と同等の育成メンバーにするか選ぶことができる。指名されたメンバーにも拒否権がある。交渉は最長で12月末日。指名されなかった候補は、今後のAKB48グループのオーディションに最終選考から参加できることが決定した。

 

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