日本維新の会の橋下徹共同代表が、日本と日本人の名誉を貶めている慰安婦問題で腹をくくった。「韓国が謝罪を求めてきても、韓国軍兵士もやっていたようなことでもあるから、韓国も反省し、日本も反省するというスタンスで臨めばいい」と、テレビ番組で持論を展開したのだ。韓国の理不尽な宣伝工作などを打ち破り、新しい日韓関係を構築する意気込みのようだ。
注目発言は10日、フジテレビの「新報道2001」で披露された。橋下氏は「慰安婦問題を正当化するつもりはありませんけども、でも世界各国でも、この戦場での性の問題があった」といい、冒頭の持論を語った。
「韓国軍兵士も〜」というのは、朝鮮戦争やベトナム戦争当時の韓国兵による性暴力などを指すとみられる。ベトナム戦争で、韓国軍兵士や軍属がベトナム人女性に産ませた子供たち「ライダイハン」は、3000人とも1万人ともいわれる。
橋下氏は番組で「慰安婦問題は、日本がなんでもかんでも謝ってきたから、日韓関係がこじれてきた」とも述べた。
日本がひどい誹謗中傷を受けるきっかけとなったのは、1993年に河野洋平官房長官が閣議決定もなく、慰安婦募集の強制性を認める「河野談話」を発表したためだ。ところが、談話の根拠となった慰安婦16人への聞き取り調査が、極めてずさんだったことを、産経新聞が10月16日にスクープしている。
橋下氏率いる維新は7日、河野談話を中心に日本が抱える歴史認識の問題点を検証する「歴史問題検証プロジェクト・チーム(PT)」の発足を発表。橋下氏は番組後、「慰安婦問題とは何なのかを日本全体で考え直す、いい状況になっている」と記者団に語った。
河野談話については、日本の普通の主婦による正しい歴史を次世代につなぐネットワーク「なでしこアクション」が今月初め、河野氏に対し、「国会や記者会見で国民に説明する意思があるか」「河野談話の撤廃に賛同するか」といった公開質問状を送っている。