番組出演者の“告発”でヤラセ発覚→打ち切りの大騒動に発展したバラエティー番組「ほこ×たて」(フジテレビ系)で、フジが迷走している。同局は捏造を認めただけで、その詳細や再発防止策などは依然ウヤムヤのままだ。過去に同番組に出演した関係者らはこの現状に怒り爆発。本紙にヤラセの実態を緊急暴露した。フジが認めている6本の“ヤラセほこたて”を担当した制作会社のディレクターX氏がどうやら元凶で、その悪質すぎる演出は耳を疑うものばかりだった。
「サイテーなスタッフでしたよ、ホント!」
過去に「ほこたて」に出演した関係者はその悪質な実態を激白した。
「男性ディレクターX氏はロケで『こういうふうにやってくれ!』と無理な要求を押しつけてきた。しかも、オラオラ口調でどう喝するかのように。こっちも『それはできない!』と怒って、雰囲気が悪くなった。一部のADはヤラセ、捏造を目の当たりにしても『Xさんが怖いから…』とこぼすだけで、周囲に打ち明けることができなかったんです」
X氏はコワモテだった。「仕事現場に素足にサンダル姿で来るのはしょっちゅう。帽子をかぶり、ガムをクチャクチャさせながら仕事するんですよ。そもそも社会人としてなってない」。フジ関係者の話では「腕にタトゥーを入れていた」とも言われている。
2011年10月16日放送分の「鷹対ラジコンカー」の収録では、こんなことがあった。番組関係者が暴露する。
「鷹の出演者側は、鷹の生態上、冬場のロケを希望していた。でも、X氏側が『ラジコンカーの人、番組スタッフのスケジュールをもう押さえてる。やるしかないっしょ』と、夏場に茨城で収録を強行した」
鷹側の出演者は本紙に「鷹のプロだから(夏場でのロケを)引き受けた」とコメント。番組サイドは無謀な要求を受け入れた鷹側の厚意をムゲにし、ラジコン側にヤラセの細工を施した。
「ほこたて」では、フジの調査で計6件のヤラセが発覚。フジ広報部によれば、このX氏が「3件にかかわっていた」ため、いかにひどい演出をしていたか分かる。
それだけではない。フジ広報部によると、残り3件もX氏が勤めている制作会社だという。つまり、同じ制作会社が全6件、やらかした。
「この制作会社は11年に設立。歴史が浅いにもかかわらず、ゴールデン番組の制作を受注できたのは、やり手社長のおかげ。社長が以前、勤めていた制作会社が『ほこたて』を手がけていた縁で、新興制作会社でもゴールデン番組を手がけることができた。その威光を勘違いしてか、X氏が捏造を繰り返した」(テレビ関係者)
この制作会社は、ヤラセの原因究明、再発防止策など、本紙の再三にわたる取材に対して「担当者不在」で通した。
一方、制作に責任を負うフジにも当然、責任がある。フジ関係者は、07年にデータ捏造で打ち切られたフジ系「発掘!あるある大事典」を引き合いに糾弾した。
「『あるある』より『ほこたて』のほうが悪質。なぜなら放送前に番組出演者からヤラセをしないよう忠告があったにもかかわらず、オンエアしたから。『あるある』は出演者側から放送前の指摘はなかった。フジ側は、番組出演者からのヤラセの忠告を無視してオンエアしたわけだからね」
「あるある」を制作した関西テレビは捏造発覚後、検証番組を流したが、フジ広報部は同様の対応するかという問い合わせに「未定」とした。
ガチンコ勝負の番組で発覚した今回のヤラセ。フジ関係者は「捏造の“余罪”はある」と明かすだけに、騒動は終わりそうにない。
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