活動再開に向けた会見で頭を下げる板東

　個人事務所が昨年１２月に名古屋国税局から約７５００万円の申告漏れを指摘され、芸能活動を休止していた元プロ野球選手でタレントの板東英二（７３）が１０日、大阪市内のホテルで活動再開に向けた会見を開いた。
　
　スーツ姿で登場した板東は「あの報道より約１０か月、歳月が過ぎました。あの報道の折には大変、ショックを受けまして冷静に状況を判断する精神状態ではございませんでした。坂東英二、不徳の致すところでした」と頭を下げた。
　
　板東の個人事務所の「オフィスメイワーク」は解散するとしたが、脱税については多くを否定した。同席した弁護士は「定期的に行われる通常の調査でした。一部報道でありました架空外注や架空貸付にあたるようなことは一切ございませんでした」と言い切った。
　
　事務所の税務管理の主導権は誰にあったかと聞かれると「私は毎日、一生懸命働くことが大好き。この度のことも、おそらくは私自身が税について無知であったことが、大きな原因であったと思います」と語った。板東といえば節税に関する本を多数出版するなどしているため苦しい言い訳としか言えない。
　
　板東は納税に関するキャンペーンを２０年以上行っていた。「みなさま方に納税などを呼びかけていましたが、所属していた事務所とはいえ、修正申告をし納税をしたとはいえ、みなさまの期待を裏切ったということは誠に申し訳ございません」と再度、頭を下げた。
　
　ラジオでの復帰が既に一部で報じられたが「どこの局からも、お話をいただいておりません」と言い切った。「どういう仕事でも頂いたら何なりとしたい。働くこと以外に能のない男。もしお許しいただけるのなら、これからも一生懸命、仕事をさせてきただいきたい。ファンのみなさま方には大変、厚かましいお願いですが、これからも背中を押していただきたいし、前からは手を引っ張っていただきたい。なんとか今一度、恩返しができるように頑張ります。仕事をさせていただくチャンスをください」となりふり構わず頭を下げた。