パナソニック、テスラとEV用リチウムイオン電池の供給拡大で合意

2013年10月31日(木) 10時45分

パナソニックは、米国の電気自動車(EV)ベンチャーのテスラモーターズに、EV用リチウムイオン電池の供給を拡大することで合意した。

両社は2011年、「モデルS」向けEV用リチウムイオン電池の供給契約を締結した。今回、パナソニックは2014年~2017年の4年間で約20億セルのリチウムイオン電池を供給する契約を結んだ。テスラがパナソニックから購入する電池は、「モデルS」と同様、2014年末までに量産予定の多目的車の「モデルX」にも搭載される。

パナソニックとテスラは、EV用の次世代電池を開発、EV市場の拡大を加速するなどの協力関係を築いてきた。パナソニックの円筒形のリチウムイオン電池を、複数組み込んだテスラのロードスターとモデルSは、2億km以上の走行実績がある。

さらに今回、パナソニックとテスラは、最高のエネルギー密度と性能を実現する次世代の電池を開発した。パナソニックの円筒形リチウムイオン電池は、EVの品質や寿命を最適化するように開発し、テスラは、これらの電池をパックしてモデルSに搭載した。これによって業界をリードする航続距離約500kmを実現したとしている。

テスラの共同創業者であるイーロン・マスク最高経営責任者は「テスラにとって今回の契約締結で引き続きEVの生産ペースを高められることは重要な意味を持つ。今後もパナソニックとの関係を強化することが今後のテスラの成功に不可欠と確信している」とコメント。

パナソニックの社内カンパニーであるオートモーティブ&インダストリアルシステムズの山田喜彦社長は「パナソニックは、生産体制を増強してテスラのEVの生産拡大に十分なリチウムイオン電池を供給する」としている。

《編集部》


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