ジャンとアルミン、そしてサシャ(単行本換算で丸3巻ぶり)が荷馬車に乗っている。
ジャン「・・・やっと着いた、いくらなんでも人里から遠すぎだろ。ほらサシャ、お前にはこれだ!」
荷車に乗ったジャンが、先に下車したサシャに木箱を渡す。
サシャ「何ですかこれ? う!? 重い!」
麦袋を肩に担いだジャン「中身は芋だ、お前の友達だろ」
サシャ「な・・・んの話ですかそれは? 私はもう忘れました」
ジャン「安心しろあの事件を忘れることができる奴なんて同期にいねぇから」
牛乳が入ってると思しき大瓶を持つアルミン「それにしてもどれもこれも高騰してたね、もしこの食糧を失ったら僕ら餓死しちゃうよ」
ジャン「そうだぞサシャ・・・摘み食いでもしてみろ、リヴァイ兵長にお前を食べやすい大きさに捌いてもらうからな」
サシャ「うぅ・・・しませんよ たぶん」
ジャン「は・・・? 今何か付け加えたか?」
隠れ家(の裏口?)から入ってすぐのキッチンで荷を下ろす三人。
サシャ「こんな買い物にばっかり頼らなくても、この山から獲ってくればいいんですよ!」
アルミン「ダメなんだよサシャ、こんな山奥でも禁猟区なんだ。見つかって騒がれたら僕達がここに隠れている意味が無くなっちゃうよ」
サシャ「わ、わかってますよ、やりませんって・・・ ・・・たぶん」
ジャン「聞こえたぞ芋女てめぇ!」
ほっかむりして箒を持つエレン「お前ら・・・家に入る前にちゃんと埃や泥を落として来たか?」
ジャン「・・・は? やってねぇよ、この大荷物見りゃそんな暇じゃねぇことぐらい分かるだろ」
エレン「・・・まだ分かんねぇのか? そんな意識でリヴァイ兵長が満足すると思うか? 今朝だってオレがお前のベッドのシーツを直していなかったらなー」
ジャン「うるせぇな!! テメェは俺の母ちゃんか!?」
開け放たれたドアの外に、クリスタとミカサが横切る。クリスタが両手で持つ薪の束と同じ量のそれをミカサは右手だけで持ち、左手には斧。
ミカサ「おかえり」
アルミン「あれ!? 薪割りしえたの!」
ミカサ「体が鈍ってしまうから」
アルミン「野生動物じゃないんだから! まだ動いちゃだめだよ!」
エレン「止めたのに聞かねぇんだ、もう治ったっつって。それどころか腹筋してたからな」
ジャン「てめぇ何覗いてんだ!!」
エレン「はぁ!?」
喧騒を背に、憂いを含む表情のサシャ「・・・何だか、訓練兵の時に戻ったみたいですね」
アルミン「うん・・・でも・・・エレンとヒストリアを守るっていうのは重要な任務だ。いくら熟練兵士の多くを失ってしまったからって他にもっと経験ある優秀な兵士はいるだろうに・・・なんで僕らがリヴァイ班に選ばれたんだろ・・・」
ショルダーバッグに手を突っ込むサシャ「まぁ優秀だからでしょうね」
アルミン「ん? サシャ? 今バッグに何入れたの?」
サシャ「パンのような物は何も」
エレン「兵長とコニーが帰ってくる前に掃除を仕上げるぞ」
エレンの回想カット。テーブルを拭きながらオルオに何かを言ってる感じのペトラ。箒を握りペトラを睨むオルオ。グンタに壁の修復の指導をしている感じのほっかむりリヴァイ。バケツをたずさえて4人を見守るエルド。
旧リヴァイ班を思い出し、新リヴァイ班に背を向けて死にそうな顔のエレンのアップ。
サシャのバッグからパンを取り出したアルミン。サシャはアルミンとジャン、クリスタ、斧を担いだミカサから糾弾されているが知らぬ存ぜぬを貫き通すような変顔。
編集あおり【形あるものはいずれ・・・・・・・。】
サシャ「うぅ・・・しませんよ たぶん」
ジャン「は・・・? 今何か付け加えたか?」
隠れ家(の裏口?)から入ってすぐのキッチンで荷を下ろす三人。
サシャ「こんな買い物にばっかり頼らなくても、この山から獲ってくればいいんですよ!」
アルミン「ダメなんだよサシャ、こんな山奥でも禁猟区なんだ。見つかって騒がれたら僕達がここに隠れている意味が無くなっちゃうよ」
サシャ「わ、わかってますよ、やりませんって・・・ ・・・たぶん」
ジャン「聞こえたぞ芋女てめぇ!」
ほっかむりして箒を持つエレン「お前ら・・・家に入る前にちゃんと埃や泥を落として来たか?」
ジャン「・・・は? やってねぇよ、この大荷物見りゃそんな暇じゃねぇことぐらい分かるだろ」
エレン「・・・まだ分かんねぇのか? そんな意識でリヴァイ兵長が満足すると思うか? 今朝だってオレがお前のベッドのシーツを直していなかったらなー」
ジャン「うるせぇな!! テメェは俺の母ちゃんか!?」
開け放たれたドアの外に、クリスタとミカサが横切る。クリスタが両手で持つ薪の束と同じ量のそれをミカサは右手だけで持ち、左手には斧。
ミカサ「おかえり」
アルミン「あれ!? 薪割りしえたの!」
ミカサ「体が鈍ってしまうから」
アルミン「野生動物じゃないんだから! まだ動いちゃだめだよ!」
エレン「止めたのに聞かねぇんだ、もう治ったっつって。それどころか腹筋してたからな」
ジャン「てめぇ何覗いてんだ!!」
エレン「はぁ!?」
喧騒を背に、憂いを含む表情のサシャ「・・・何だか、訓練兵の時に戻ったみたいですね」
アルミン「うん・・・でも・・・エレンとヒストリアを守るっていうのは重要な任務だ。いくら熟練兵士の多くを失ってしまったからって他にもっと経験ある優秀な兵士はいるだろうに・・・なんで僕らがリヴァイ班に選ばれたんだろ・・・」
ショルダーバッグに手を突っ込むサシャ「まぁ優秀だからでしょうね」
アルミン「ん? サシャ? 今バッグに何入れたの?」
サシャ「パンのような物は何も」
エレン「兵長とコニーが帰ってくる前に掃除を仕上げるぞ」
エレンの回想カット。テーブルを拭きながらオルオに何かを言ってる感じのペトラ。箒を握りペトラを睨むオルオ。グンタに壁の修復の指導をしている感じのほっかむりリヴァイ。バケツをたずさえて4人を見守るエルド。
旧リヴァイ班を思い出し、新リヴァイ班に背を向けて死にそうな顔のエレンのアップ。
サシャのバッグからパンを取り出したアルミン。サシャはアルミンとジャン、クリスタ、斧を担いだミカサから糾弾されているが知らぬ存ぜぬを貫き通すような変顔。
編集あおり【形あるものはいずれ・・・・・・・。】