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最終更新:2013年11月10日(日) 21時28分

和食が文化遺産へ、海外で高まる「日本茶」人気

 来月、「和食」がユネスコの世界無形文化遺産に正式決定するなど、日本食の評価が世界で高まっています。この動きにつれて日本人にはなじみの深い「日本茶」の人気が高まっています。

 静岡県藤枝市。先月、有機栽培の三番茶の茶摘みを手伝っていたのはアメリカ人。

 「初めはぎこちなかったけど慣れてくると楽しいよ」(マイケル・ファーガソンさん)

 去年、お茶のネット販売を始めた2人が日本茶の買い付けとともに生産現場を学びに訪れていたのです。

 「茶摘みをしてお茶の見方が変わったよ。お茶の豊かさや、ありがたみをより実感できるようになった」(マイケル・ファーガソンさん)
 「ここ数年ですね、外国人(の訪問)が増えたのは。海外でお茶の関心が高まっている」(農園を営む杵塚歩さん)

 留学経験がある杵塚さんの家には今年だけでも、ノルウェーやアフリカのマリをはじめ、24か国から50人以上の外国人が訪れているといいます。日本からの緑茶の輸出が10年間で3倍に伸びるなど、海外に広がるお茶人気。ドイツでも健康志向などを背景に日本茶への関心が高まっています。

 「新しいものにチャレンジしたくて、お茶の飲み方が斬新」(女性)
 「日本茶は葉の香りがして自然な味がします」(男性)

 日本茶の扱いを増やす茶の専門店も。

 「全部で10種類ほどあります。緑茶を求めて店に来る人が多いですね。文化に興味があるのかもしれません」(ビクトリア・シュミット=バルボさん)

 この店では20グラム4000円の玉露のような高級茶も人気があるといいます。ただ、そこにはライバルが・・・価格がはるかに安い中国産のお茶に押され、日本産は全体の1割程度にとどまります。

 緑茶人気を輸出拡大につなげられるのか。10日まで静岡で開かれていた「世界お茶まつり」。海外のバイヤーを招いた商談会でドイツの業者に売り込んでいたのは・・・
 「マグカップに(量を)合わせてます」

 日本の湯のみよりも大きいカップに見合う量の粉末にし、有機栽培茶を手7Z$K0{$a$k$H%"%T!<%k$7$^$7$?!#

 「ドイツ人は有機栽培の食品が好きです。安全で信用できますから」(ベティーナ・ウォーレーベンさん)
 「良い物を作るということに特化しないと海外では負けてしまう」(駿府葵堂 中村克海さん)

 輸出成功にはこんな視点も。

 「砂糖を入れる国もあるし、海外のトレンドに合わせた提案も必要」(ジェトロ静岡 佐野充明 所長)

 海外の習慣にあわせた製品作りもカギとなりそうです。(10日15:12)

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