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“プリンター”で銃がコピーできてしまった―。米テキサス州の企業が8日までに、3次元データを基に樹脂や金属で立体を作る3Dプリンターを使って市販の拳銃のコピーを金属で製作し、実弾を発射することに成功したと発表した。製造したソリッド・コンセプツ社によると、金属を素材にした市販品の複製は世界初。高性能な拳銃が比較的、手軽に造れることになり、物議を醸しそうだ。
ソリッド社によると、金属を加工できる特殊なプリンターを使用して拳銃のコピーを製造。弾倉など一部を除き、全部品を合金やステンレスで複製して組み立てた。50発以上の発射実験に耐え、約27メートル先の標的の中心部を狙えるほど精度が高いという。通常の3Dプリンターの価格は数十万円程度。一方、今回のプリンターは1台約75万ドル(約7440万円)と高額とされる。
同社は、武器製造のライセンスを持ち、銃の製造は「合法」。「3Dプリンターは正確ではないという誤解を解きたかった。市民が簡単に作れるものではない」とし、技術力を示すために製造したことを強調した。ただ、「銃の部品を顧客に5日以内に提供できる」としている。
米国では3Dプリンターでコピーされた樹脂製の銃製造がすでに問題となっている。今回はより精度の高い金属製だけに、一層、議論の的となりそう。軍事評論家の神浦元彰さんは「同様の3Dプリンターがあれば、データを送ってもらえば日本でも同じものを作ることが可能になる。今までは空港や港で阻止することができたが、簡単に密輸することができるようになってしまう」と、悪用された場合の危険性を指摘した。金属ではなく、セラミックなどで製造された場合についても、「10~20発撃てる。でも、金属探知機では発見できない。だから怖い」と警鐘を鳴らしている。
◆3Dプリンター 立体的な物体の3次元データを入力し、樹脂などを積み重ねて同じ形の立体を作る。工業製品の試作品や建築物の模型、人工の歯や骨などが手軽に安く、短時間で作ることが可能になった。精度が向上、価格も下がり、利用が広がっている。家庭用も市販されている。
(2013年11月10日06時03分 スポーツ報知)
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