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◆報知新聞社後援 プロボクシング世界戦 ▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・山中慎介―同級11位・アルベルト・ゲバラ(10日、東京・両国国技館) WBC世界バンタム級王者・山中慎介が、秘技「忍びのフェイント」で4連続KO防衛を決める。同級タイトルマッチは10日、東京・両国国技館でゴングを迎える。9日、都内で前日計量が行われ、5度目の防衛戦に臨む山中はリミットの53・5キロ、同級11位のアルベルト・ゲバラは53・3キロで、ともに一発クリア。王者は守備技術に優れるテクニシャンの挑戦者に対し、相手が気付かない間に距離を詰める足技を仕掛け、「神の左」をぶち込むつもりだ。
スイッチオンだ。計量後の写真撮影。山中は薄ら笑いを浮かべるゲバラを真っ正面からにらみつけた。「一気に気合が入った。あの笑顔にだまされないようにしないと」。周到な準備ができたからこそ、自信たっぷりに言い切れる。
研究した末の結論だ。軽快なステップワークと巧みな守備でパンチを打たせない挑戦者に対し、担当の大和心トレーナー(38)は「ゲバラはテクニシャンだから相手の動作にも敏感に反応するはず。裏をかきたい」と足を使ったフェイントが有効と判断した。
打つと見せかけ、その場で足を踏み込んで相手の守備体勢を崩す通常のフェイントに加え、山中はもう1種類を用意。フェイントをかけた際に足の位置を半歩分、10センチほど前に置くものだ。「半歩分なら相手はすぐに気付かない」(同トレーナー)と忍び寄り、パンチが届く距離に入って、すかさず二の矢、三の矢を浴びせる戦法だ。
継承の技だ。ジムの先輩だったWBC世界スーパーバンタム級名誉王者(終身)の西岡利晃氏が2009年5月に敵地でのV2戦で強豪のジョニー・ゴンサレス(メキシコ、現WBC世界フェザー級王者)を左ストレート一撃で仕留めた際に同様のフェイントを使った。
山中は毎試合、警戒される左ストレートを当てることに心血を注ぎ、この試合に備えたスパーリングでも手応えを得た。技は引き継がれた。
計量当日の朝、珍しく相手の試合映像を見たという。「ゲバラが打ち合いにくればうれしいし、足を使ってきても徐々に詰めるという感じ。臨機応変にやる」。4戦連続KO防衛なら、バンタム級の日本人王者では5戦連続の長谷川穂積(真正)以来の記録となる。山中は「強烈な左がまた見られますよ」とニヤリ。充実の王者が足でも攻める。
◆フェイント 攻撃するように見せかける動作で、相手の体勢を崩し、別の攻撃方法で防御の穴を突くテクニック。足のほか、肩や腕などの上半身の動きや視線を外してフェイントを仕掛けるケースもあり、国内では元WBC世界フライ級王者の勇利アルバチャコフが得意としていた。
(2013年11月10日06時03分 スポーツ報知)
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