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フィギュアスケート:NHK杯・男子SP

2013年11月8日(金) 16時32分 スタート

高橋大輔が自己ベストで首位発進! 織田3位、無良5位

順位 選手名 国名 得点


1位 高橋 大輔 jpn日本 95.55
2位 ハビエル・フェルナンデス espスペイン 84.78
3位 織田 信成 jpn日本 82.70
4位 アダム・リッポン usa米国 82.25
5位 無良 崇人 jpn日本 79.97
6位 セルゲイ・ボロノフ rusロシア 79.80
7位 ジェレミー・アボット usa米国 78.78
8位 マックス・アーロン usa米国 76.21
9位 コンスタンティン・メンショフ rusロシア 73.57

詳細

総括


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯が8日、東京・代々木第一体育館で開幕。男子ショートプログラムは高橋大輔(関西大学大学院)が自己ベストを更新する95.55点で首位スタートとなった。

高橋は冒頭の4回転トゥループを成功させると、トリプルアクセル、3回転ルッツ-3回転トゥループのコンビネーションも着氷。終盤のステップ、スピンでも観客をしっかり魅了し、フィニッシュでは会場総立ちのスタンディングオベーションとなった。

一方、織田信成(関西大学大学院)も4回転トゥループ-3回転トゥループを決めるなどミスのない演技で82.70点をマークし3位、無良崇人(岡山国際スケートリンク)はジャンプで細かなミスが出たもののシーズンベストの79.97点で5位につけた。なお、2位は84.78点でハビエル・フェルナンデス(スペイン)。

男子シングルのフリースケーティングは9日に行われる。

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高橋大輔が自己ベストをマークしSP首位【坂本清】

9:高橋大輔(日本)

高橋大輔(日本)が登場。
NHK杯出場は9度目。過去4度優勝を飾っている。今季初戦のスケートアメリカでは4回転がはまらずまさかの4位。今大会では会心の演技を見せられるか。
曲は「バイオリンのためのソナチネ」。
序盤、リンクを存分に滑り、曲の世界を見せていく高橋。4回転トゥループに丁寧に臨み着氷。続くトリプルアクセルもスムーズに。スピンでは一瞬バランスが傾くも難なく滑りに戻った。トリプルルッツ-トリプルトゥループも、両ジャンプともに危なげなく決めた。ステップも落ち着いて丁寧な滑りを見せる。終盤のスピンは力強く、フィニッシュもしっかり決めた。
会場からは大声援が起こり、高橋も力強い表情で演技を終えた。
SP得点は、95.55点(技術点50.41点、演技構成点45.14点)。
自己ベストの94点を更新するハイスコアで、SPトップに立った。

■高橋大輔「がむしゃらに練習してきた」

「緊張感や不安に負けないようにやりました。4回転は絶対に降りるという気持ちでやりました。(ジャンプは)思い切り跳ぶことだけを考えていました。点数に関しては自分でも少しびっくりしましたね。自分の中でも良い演技ができたと思っています。ただ明日のFS(フリースケーティング)も大事なので気を引き締めていきたいです。

今回はSPのオーダーを少し変えて、それが良い方向に出ました。変えたのは今週です。ぎりぎりでしたね。(ガッツポーズが出たが)良い演技ができたのは久々だったので。(ニコライ・モロゾフコーチからは)『とりあえずは良かった。明日も気を引き締めていけ』と言われました。今日だけ良くても仕方ないので、2日続けられるようにしたいですね。今回、ライバルは自分自身という気持ちで来たので、点数よりも自分の出来を重要視していました。このリズムを明日につなげられればいいと思います。

(スケートアメリカから変わった?)もうひたすら練習していましたし、気持ちも入っていました。そういうところが変わったかなと。いろいろ考えずに練習していました。すごく前向きにはなれましたね。95点台はびっくりしましたけど、この点数をつけてもらえたのは自分にとっても自信になります。良い演技ができればこういう点数をもらえるというのが分かったので良かったです。(自信は取り戻せた?)まだまだですね。プラスにはなりますけど、やっぱり明日もできないと自信にはならないです。あまり気持ちで負けないように、気弱になりそうになったら自分で背中を押してという感じでした。ただがむしゃらに前を向くという感じで、細かいことやほかのことを考えず、五輪に向かうにあたっては自分自身どうしたいのか、気持ちの面で改善をしてきました。(4回転についてスケートアメリカからどう変わった?)いや、あまり細かいことを頭で考えていませんでした。ジャンプがパンクする癖がついていたので、それを改善するための練習しかしてきませんでした。(ジャンプの練習時間は?)いやぁ、とにかくたくさんやってきたとしか言えないです(笑)。いつも午前中しかやっていなかったんですけど、夜も貸切にできるところがあったので、練習量は普段より多かったのかと思います。

(五輪への気持ちは)変わってはいないんですけど、もう少し明確に考えるようにはしました。五輪に向かうにあたって、ほかの選手より自分が一番弱いなと感じていたので、そういうところをもう1度見つめ直すという意味ではスケートアメリカは良い大会になったかなと。がむしゃらという簡単な表現にしましたけど、自分が何をしたいかもう1度考え直しました。(今日の演技で1番良かったことは)とりあえずジャンプが決まったことです。明日も全力で頑張っていきます」

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高橋大輔【坂本清】

8:ハビエル・フェルナンデス(スペイン)

ハビエル・フェルナンデス(スペイン)が登場。
昨季はスケートカナダでGP初優勝。年が明けて3月の世界選手権では3位に入るなど、実績をより積み重ねたシーズンとなった。今季は今大会がGP初戦となる。
曲は「Satan Takes a Holiday」。

最初の4回転サルコウは軸が傾き転倒。トリプルアクセルは危なげなく着氷。トリプルルッツ-トリプルトゥループも丁寧に跳び、しっかり着氷するなど、その後のジャンプには安定感。ステップではフェルナンデスらしい楽しげな振り付けのプログラムを踊るが、やや勢いがないか。演技後は声援に笑顔で応えるも、残念そうな表情も見せた。
SP得点は、84.78点(技術点43.86点、演技構成点40.92点)。
暫定トップ。織田は2位に。

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ハビエル・フェルナンデス【坂本清】

7:無良崇人(日本)

無良崇人(日本)が登場。
昨季のエリック・ボンパール杯ではGP初優勝。しかし今季GP初戦のスケートカナダでは、最下位となる10位と苦渋を味わった。
曲は「ミニーザムーチャー」「ジャンピング・ジャック」。
最初の4回転トゥループ-トリプルトゥループは、無良らしい高さのあるジャンプ。やや着氷が乱れるもなんとかコンビに。トリプルアクセルも高さ十分。トリプルルッツは勢い余ったが片手をついてこらえた。前半を終えて曲調に合わせてステップを踊る無良。後半ながらスピードも十分に出ている。ステップ中に入れる回転にもキレ。
演技後、思わず舌を出した無良だが、観客からの歓声に笑顔で応えた。
SP得点は、79.97点(技術点42.23点、演技構成点37.74点)。

■無良崇人「4回転の成功や失敗にとらわれずに」

「4回転+3回転は試合の中で成功しきれませんでしたけど、やれたのは良かったです。明日のFS(フリースケーティング)ではジャンプは力まずに、力を抜いてやりたいです。今日のルッツのような失敗が命取りになるので、そこは修正したいです。

内容としてはジャンプを除いては、自分としては楽しく滑れたので良かったと思います。(4回転ジャンプについて)もうちょっと余裕を持って着氷できるくらい6分間練習で成功していれば、落ち着いてできたと思うんですけど、あまり良い状態で練習ができなかったので、迷ったという感じです。どうしても4回転というのが頭から離れなかったのもありますし、それを成功させないといけないという気持ちが先に行ってしまって、ほかの部分で力んで失敗してしまうというのがあったので、4回転にとらわれないというのが今回のテーマでもありました。4回転の成功や失敗にとらわれず最後までしっかりまとめたプログラムをやりたいと思います」

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無良崇人【坂本清】

6:織田信成(日本)

織田信成(日本)が登場。
スケートカナダでは3位と表彰台に立った織田。NHK杯は5年ぶりの出場。
曲は映画「コットンクラブ」より。表情をつけて演技スタート。最初は4回転トゥループ-3回転トゥループは高さも軸もきれいに。拍手が起こる。トリプルアクセルも高さがあり、流れも自然。審判の前ではチェンジフットスピンを丁寧に見せた。トリプルルッツも跳び上がり、着氷ともにスムーズ。ステップでは持ち味の表現力を存分に発揮。表情、体全体を使った演技で、会場を巻き込む。リンク際まで十分に使って生き生きと滑る織田。スピンから最後はリンク中央で決めポーズ。笑顔で演技を終えた。
得点発表に時間がかかる。観客は手拍子で得点を促す。
SP得点は、82.70点(技術点42.20点、演技構成点40.50点)。
暫定トップ。

■織田信成「点数は気にせずに今日いただいた歓声を支えに」

「今回は笑顔で滑ることが1つのテーマ。ジャンプはきれいに入ったと思いますが、判定は違いました。次に向けてしっかり修正したいです。最後のキャメルスピンが少しうまくいかなかったかもしれません。この間のドイツの大会ではノーミスで滑って、87点台だったので、それに届かなかったのは残念です。ただ、久しぶりの日本での国際大会で、良い滑りを見せることができたと思うので、点数は気にせずに今日いただいた歓声を支えに頑張りたいと思います。いまのところ風邪やケガもなくできているのが一番かなと思うので、順調に調整は進んでいるかなと。(日本から3選手が出ているが意識は?)みんな五輪に出たいと思って滑っていると思うので、そういう面ではやはり意識はしますね。(4回転ジャンプについて)冒頭に高得点を狙えるジャンプが入っているので、思い切って平常心で落ち着いてやって、いままでの練習を信じていけば跳べると思います。

(演技の感触は)完ぺきにいけたなと思いましたが、それは僕じゃなくジャッジの方が判断すること。また次につなげたいと思います。一番恐れていたのはスケートカナダと同じミスをすることでした。ただ今日お客さんからいただいた声援はかなり自信になりました。練習を信じるしかないと思っていましたし、カナダから短い時間でしたが、4回転をしっかりと練習してきて、そのことをイメージしながら信じてやることができました。思っていたより滑らかに滑れたとは思います。(トランジションを課題に上げていたが)前は7.18とかだったので、7.79まで上がったのはうれしいですね。走って跳んでみたいな印象にならないように気をつけていたので、そこを評価していただけたのはうれしいです」

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織田信成【坂本清】

5:セルゲイ・ボロノフ(ロシア)

セルゲイ・ボロノフ(ロシア)が登場。
昨季は中国杯3位、NHK杯7位。今季GP初登場。
曲はロシア民謡「二つのギター」。
4回転トゥループ-ダブルトゥループのコンビは慎重に決めた。トリプルループも丁寧にしっかり跳び着氷。トリプルアクセルも助走をしっかりととって、柔らかに跳んだ。ジャンプの安定が影響してか、その後のコンビネーションスピン、ステップはスピードの上がる音楽に負けない滑り。最後のリンク中央での足替えスピンも丁寧に。フィニッシュポーズも、音と合わせて大きく両手を広げた。満面の笑みで演技を終えた。

4:ジェレミー・アボット(米国)

ジェレミー・アボット(米国)が登場。
GPシリーズ参戦7シーズン目。昨季エリック・ボンパール杯は2位。歓声が上がる。
曲は映画「ピナ」からのもの。最初の4回転トゥループは着氷前に開いてしまう。続くトリプルルッツ-トリプルトゥループはスムーズ。トリプルアクセルは審判の前できれいに決めた。
軸がきれいで切り替えも自然なスピンに拍手が起こる。ミドルテンポの音楽をバックに、上半身手足をしっかり使ったステップで曲の雰囲気を演出。フィニッシュも決めた。
演技後は満足げな表情。
SP得点は、78.78点(技術点38.82点、演技構成点39.96点)。
暫定2位。
SP得点は、79.80点(技術点42.62点、演技構成点37.18点)。

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セルゲイ・ボロノフ【坂本清】

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ジェレミー・アボット【坂本清】

3:マックス・アーロン(米国)

マックス・アーロン(米国)が登場。
昨季全米選手権優勝の21歳。今季はGPシリーズデビュー戦となったスケートアメリカで、3位に入った。観客席からは歓声も。
曲は「ある恋の物語」。スピードのあるラテン音楽。4回転サルコウ-ダブルトゥループは勢いがつき、壁に近づくも跳びきった。トリプルルッツはバランスを崩したが、手をついてなんとか次の滑りにつなげた。トリプルアクセルも勢い十分。ステップでは持ち味の表現力を発揮。会場からも手拍子が起こる。手足を存分に使ってアピールし、リンクを跳びはね、エネルギー十分に力を出した。
演技後は、ステップ直後のタイミングでもあり、ホッとしたような表情。
SP得点は、76.21点(技術点40.65点、演技構成点36.56点、減点1点)。

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マックス・アーロン【坂本清】

2:コンスタンティン・メンショフ(ロシア)

コンスタンティン・メンショフ(ロシア)が登場。
今年30歳のベテランスケーター。昨季GPはアメリカ、ロシアの2大会とも4位。
曲は「コウルターガイスト」。
静かに曲がスタート。最初のトリプルアクセルは高さ十分、着氷も力強く決めた。場内からは拍手が。続いて4回転トゥループ-トリプルトゥループは着氷。2つ目の着氷がやや苦しかったが、そのまま次の滑りへ。トリプルルッツは勢いが出すぎたか転倒。しかしスピンはきれいに。ステップはややゆったり目に滑る。フィニッシュは長時間、複数のスピンを一度に見せてリンクの中央で演技を終えた。
SP得点は、73.57点(技術点39.65点、演技構成点34.92点、減点1点)。

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コンスタンティン・メンショフ【坂本清】

1:アダム・リッポン(米国)

アダム・リッポン(米国)が登場。
開幕戦のスケートアメリカでは、自身GP最高位の2位。10年スケートカナダ3位以来、3季ぶりの表彰台に立った。
最初の4回転トゥループは手を突くもきれいなジャンプ。フライングスピンでは体が大きく見えるような飛躍。スピンも美しく。リンク中央でのトリプルアクセルは着氷。トリプルフリップ-トリプルトゥループは安定感も。そのままステップに入り、カルメン組曲に乗せたステップに観客からは手拍子が。最後のコンビネーションスピンからのフィニッシュポーズも音楽にピッタリ合わせて決めた。
SP得点は、82.25点(技術点44.40点、演技構成点37.85点)。

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アダム・リッポン【坂本清】

↓リザルト

http://www.isuresults.com/results/gpjpn2013/

↓プロトコル

http://www.isuresults.com/results/gpjpn2013/gpjpn2013_Men_SP_Scores.pdf

↓別ブログに、男子SP動画を紹介しております。

http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11679609873.html
NHK杯2013 男子SP 動画

↓NHK公式動画ページで、動画が見られます。男子シングルはこちらです。

http://www1.nhk.or.jp/sports2/figure/movies/movies_slct.html?ev_id=1

↓動画ニュースが見られます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131108/k10015913931000.html

NHK杯男子SP 高橋が首位に

11月8日 18時14分 NHK

フィギュアスケートの国際大会、NHK杯が、東京で開幕し、男子シングルのショートプログラムで、高橋大輔選手が、世界歴代2位となる95.55の高得点をマークして、首位に立ちました。

NHK杯は、世界のトップ選手が出場するグランプリシリーズの1つでシリーズで、上位の選手は、ソチオリンピックの代表選考につながるグランプリファイナルに出場できます。
男子シングルには、エースの高橋大輔選手、織田信成選手、無良崇人選手が出場しました。
アメリカ大会で4位に終わり、巻き返しを誓った高橋選手は、ここ数年課題だった4回転ジャンプを完璧に決め、続く3回転半ジャンプ・トリプルアクセルなどすべてのジャンプを成功させました。

さらに得意のステップでも最高難度の評価を受け、世界歴代2位となる95.55の高得点をマークして、首位に立ちました。
昨シーズンの世界選手権の銅メダリスト、スペインのハビエル・フェルナンデス選手が、高橋選手から10点以上の差がついて2位。

織田選手は、冒頭の4回転3回転ジャンプが回転不足と判定されて得点を伸ばせず、82.70で3位でした。
無良選手は、79.97で5位となっています。

NHK杯は、8日夜女子シングルのショートプログラムが行われ、9日は男女シングル後半のフリーなどが行われます。
高橋大輔選手は、「久しぶりに会心の演技ができた。ジャンプは、かなり不安があったが、思い切りやるという気持ちで跳びました。今回は、点数よりも内容が大切で、自分自身との戦いだと考えていたので、得点の高さにはびっくりしています」と振り返りました。
そのうえで9日の後半のフリーに向けては、「あしたの方が重要なので、きょうの結果に喜ばず、気を引き締めていきたい」と話していました。

高橋「ちょっとビックリ」男子SP歴代2位95・55

フィギュアスケートGPシリーズ第4戦 NHK杯第1日 (11月8日 東京・国立代々木競技場)

エースの輝きが戻ってきた。男子ショートプログラム(SP)が行われ、高橋大輔(27=関大大学院)が自己ベストで世界歴代2位の95・55点で首位発進。10月のスケートアメリカでは4位に終わったが、4回転トーループを決めるなど復調をアピールした。織田信成(26=関大大学院)は82・70点で3位、無良崇人(22=岡山国際リンク)は79・97点で5位だった。

 演技が終わっても笑みはない。気合がこもった表情でガッツポーズを見せた高橋が、得点を待つキス&クライでようやく笑った。自己ベストを1・55点更新する95・55点は、世界歴代2位のハイスコア。「95点はちょっとビックリした。点数を出してもらえてプラスになる」。4回転トーループを鮮やかに成功し、自慢の表現力でもライバルを圧倒した。

 10月のスケートアメリカは、SP5位から巻き返せずに4位止まり。フリーではループやサルコーという、高橋にとっては簡単なジャンプでミスが出た。大会後、モロゾフ・コーチは激高した。「あんなジャンプは簡単だろ。ミスするのはダイスケ・タカハシとしてどうなんだ!本当に五輪に行きたいのか!?」。厳しい言葉を神妙な面持ちで受け止め、ハートに火が付いた。

 スケートアメリカで優勝した町田と差を感じたのは、五輪への意識の差だった。「五輪に向けて気持ちが弱いと感じていた」と振り返り、今大会に向けてジャンプを中心に一心不乱に汗を流した。「前向きにガムシャラにやった。頭で考えることはしなかった」。雑念を捨てた後、よみがえった夢舞台への熱い思いが高得点につながり、モロゾフ・コーチは涙を流した。

 今季SPは広島出身の被爆2世で聴力を失った佐村河内守(さむらごうち・まもる)さんが、義手でバイオリンを奏でる少女に贈った「バイオリンのためのソナチネ」。表現するのは悲壮感漂う曲調の中にある希望だ。自信を取り戻すことを目標に据える今大会。SPを終え、希望の光が差し込んできた。「あした(9日)できれば自信になる。気を引き締めてやりたい」。フリーでも好演技を見せた時、日本男子のエースが完全に復調する。

[ 2013年11月9日 06:00 ]スポニチ

高橋世界歴代2位 代表争いへ気持ち強く

2013年11月9日 朝刊 東京新聞

◇フィギュアスケートNHK杯 SP

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯は8日、東京・国立代々木競技場で開幕し、男子ショートプログラム(SP)で高橋大輔(関大大学院)が4回転ジャンプを決め、自己最高を更新する世界歴代2位の95・55点で首位に立った。
 高橋は技術点、演技点ともにトップで、2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)に10・77点の大差をつけた。織田信成(関大大学院)は4回転が回転不足となり82・70点で3位。無良崇人(むら・たかひと=岡山国際リンク)は79・97点で5位。
 女子SPではGP第1戦のスケートアメリカで優勝した浅田真央(中京大)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷し、71・26点でトップ。鈴木明子(邦和スポーツランド)が66・03点で2位につけ、GPデビューの15歳、宮原知子(大阪・関大高)が58・39点で6位となった。

 ペアSPで高橋成美、木原龍一組(木下ク)は49・54点で7位だった。
 跳躍の精度も滑りの迫力も、3週間前とはまるで違う。GP第1戦のスケートアメリカで4位に沈んだ高橋が見せた演技は、「久々に会心と自分で言える出来」。満員のファンのほとんどが立ち上がって拍手を送る圧倒的な滑りだった。

 9月に靴を替えてから十分に滑り込めず、スケートアメリカでは4回転はおろか3回転ジャンプも乱れた。フリーを終えた夜、ニコライ・モロゾフ・コーチが厳しく声を掛けたという。
 「それが高橋大輔か。そんな弱い気持ちで、五輪に本当に行きたいのか」。重い言葉に「五輪に向かうために、自分の気持ちはほかの選手に比べて一番少ないんだと分かった」と取り組む姿勢が大きく変わった。

 課題のジャンプに取り組む練習自体はあまり変わらなくとも、「顔つきが変わった。ジャンプには高さと幅が出た」と長光歌子コーチ。靴に慣れたこともあり、強い気持ちが強い高橋を取り戻させた。

 聴力を失った作曲家、佐村河内守さんの「バイオリンのためのソナチネ」を滑るSP。「悲しさの中にドラマチックな強さと一筋の光を感じる曲」と高橋が評する重厚な旋律に乗せ、4回転をはじめとするジャンプを全て決めた。
 目指すソチ五輪へ、代表争いはかつてないほど激しい。「やっとこれでみんなと戦える位置に来られたかなという思いが大きい」。出遅れていた高橋に、まばゆい希望の光が差す演技となった。 (海老名徳馬)

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男子SPで首位に立った高橋大輔=国立代々木競技場で

高橋トップ、織田が3位 フィギュアNHK杯開幕

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯は8日、東京・国立代々木競技場で開幕し、男子ショートプログラム(SP)で高橋大輔(関大大学院)が自己最高を更新する世界歴代2位の95・55点を出し、首位に立った。織田信成(関大大学院)が82・70点で3位、無良崇人(岡山国際リンク)が79・97点で5位。

 高橋は4回転ジャンプを決めて技術点、演技点ともにトップの圧巻の演技を見せ、2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)に10・77点の大差をつけた。織田は4回転が回転不足の判定を受けた。

 女子SPではGP第1戦のスケートアメリカで優勝した浅田真央(中京大)が8番、鈴木明子(邦和スポーツランド)が最終9番、GPデビューの15歳、宮原知子(大阪・関大高)が1番滑走で登場する。

 ペアのSPでは高橋成美、木原龍一組(木下ク)が49・54点で7位。

 ▼高橋大輔の話 (ジャンプは)思い切り、気持ちで負けないようにやった。(点数には)びっくりしている。自分としてもいい演技だった。

 ▼織田信成の話 緊張をうまく力に変えて演技できた。(今季自己最高の)87点に届かなくて残念だけど、自分としてはいい滑りを見せたと思う。

 ▼無良崇人の話 ジャンプの(細かな)失敗はあったが、最後まで楽しんで滑れた。ジャンプはもっとコントロールが必要。フリーではもう少し力を抜いて跳びたい。

 [ 2013年11月8日 18:21 ]スポニチ

高橋、チャンに次ぐ得点=NHK杯フィギュア

 男子の高橋大輔がSPでマークした95.55点は、世界歴代2位に当たる高得点。トップは昨季の世界選手権でパトリック・チャン(カナダ)が記録した98.37点で、従来の2位は羽生結弦(ANA)の95.32点だった。高橋は昨年4月の世界国別対抗戦で出した94.00点がこれまでの最高。自己最高を更新し、日本人トップに返り咲いた。

(2013/11/08-20:45)時事

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男子SPで演技する高橋大輔=8日、東京・国立代々木競技場

高橋がSP自己最高得点で首位発進、NHK杯

2013年11月09日 08:10 発信地:東京 AFPBB News

【11月9日 AFP】13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(NHK Trophy 2013)は8日、東京で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、高橋大輔(Daisuke Takahashi)が95.55点で首位に立った。

 元世界選手権王者の高橋は、ここまで苦戦してきた4回転ジャンプを成功させ、SP自己最高得点を記録した。

 佐村河内守(Mamoru Samuragochi)氏の楽曲「バイオリンのためのソナチネ(Sonatina for Violin)」の曲に乗せて演技を披露した27歳の高橋は、冒頭の4回転トゥループを決めると、続くトリプルアクセルも成功した。

 GPシリーズ開幕戦のスケート・アメリカ(Skate America 2013)では4位に終わった高橋だが、その後も3回転・3回転のコンビネーションを決め、ステップでは最高難度のレベル4を獲得した。

 2位には84.74点でハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)、3位には82.70点で織田信成(Nobunari Oda)が続いた。

 高橋にとってこれまでのSP最高得点は、2012年に東京で開催された世界フィギュアスケート国別対抗戦で記録した94.00点だった。

 2010年のバンクーバー冬季五輪で銅メダル、同年の世界選手権で金メダルに輝いている高橋は、ここまで4回転ジャンプの成功率の低さに悩まされており、スケート・アメリカのSPでは4回転ジャンプとトリプルアクセルでバランスを崩し、フリーでは辛うじて4回転ジャンプの着氷に成功していた。

 高橋は、「95点台の得点に驚いています。4回転ジャンプは思い切り跳ぶことだけを考えていました。緊張と不安に負けないようにしようと思っていました」とコメントした。

「明日のフリースケーティング(FS)でも、引き続き良い演技ができればいいなと思っています」

(c)AFP/Shigemi SATO

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フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(NHK Trophy 2013)男子シングル・ショートプログラム。演技終了後、歓声に応える高橋大輔(Daisuke Takahashi、2013年11月8日撮影)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI

織田SP3位「いい滑り」/フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリシリーズ第4戦・NHK杯>◇8日◇東京・国立代々木競技場

 男子ショートプログラム(SP)で織田信成(関大大学院)が82・70点で3位につけた。首位は、高橋大輔(関大大学院)で世界歴代2位の95・55点。

 織田信成の話 緊張をうまく力に変えて演技できた。(今季自己最高の)87点に届かなくて残念だけど、自分としてはいい滑りを見せたと思う。

 [2013年11月8日19時15分]日刊スポーツ

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男子SPを終えた織田は観客の声援に応える(撮影・井上学)

織田、ミスミスで3位/フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリシリーズ第4戦・NHK杯>◇8日◇東京・国立代々木競技場

 織田信成(26=関大大学院)のSPは、3位発進となった。演技の直後は手応え十分の様子で笑顔だったが、冒頭の4回転トーループが回転不足、3回転ルッツが踏み切り違反と判定されて82・70点だった。「ジャンプはきれいに入ったかなと思ったけど、次に向けて修正したいです。ソチ五輪の代表に向けてアピールする、いい場所だと思うので」と話していた。

 [2013年11月9日9時40分 紙面から]日刊スポーツ

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男子SPでコミカルな演技を見せた織田(撮影・井上学)

高橋、首位発進 SP得点世界歴代2位

2013年11月9日 デイリースポーツ

「フィギュアスケート・NHK杯」(8日、国立代々木競技場)

 男女のショートプログラム(SP)などが行われ、男子は高橋大輔(27)=関大大学院=が自己ベストを更新し、SP世界歴代2位となる95・55点で断トツの首位発進。織田信成(26)=関大大学院=が3位につけた。

 崖っぷちのエースが、反撃の牙をむいた。フィニッシュで天にかざした手を力強く握りしめる。GPファイナル出場へ優勝しかない高橋が、完璧な演技で首位発進を決めた。

絶不調だった4回転ジャンプを軽やかに決め、波に乗った。バイオリンとピアノが紡ぐ劇的な曲にのり、得意のステップもさえた。表現力を示す5項目の構成点では異次元の9点台も並び「得点はビックリ。でも自信になる」と、うなずいた。

 完敗に終わった初戦後、ニコライ・モロゾフコーチらと緊急ミーティングを行った。指摘されたのは、気持ちの甘さ。「あんな簡単にジャンプを失敗するのは、高橋大輔じゃない。五輪へ気持ちが向いてないんじゃないか?」。若手が台頭する激しい五輪代表選考から、どこか“逃げ腰”の自分がいた。「痛いところを突かれた」。厳しい叱咤(しった)で、ハートに火がついた。

 今季SPのテーマ通り、まさに『希望』が見えた演技。ただ、高橋にまだ笑顔はなかった。「フリーでも決めてこそ、今後につながる」。さし込んだ一筋の光を目指し、ただ、がむしゃらに突き進む。

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男子SPで華麗に演技する高橋大輔

高橋大輔の会心SP モロゾフが涙

2013年11月8日 デイリースポーツ

「フィギュアスケートGPシリーズ第4戦、NHK杯第1日」(8日、代々木第一体育館)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、高橋大輔(27)=関大大学院=が圧巻の演技で、自己ベストを更新し、SP世界歴代2位となる95・55点で断トツの首位発進を決めた。

 2位は10・77点差でハビエル・フェルナンデス(スペイン)。織田信成(26)=関大大学院=は82・70点で3位に付けた。

崖っぷちのエースが、反撃の牙を剥いた。フィニッシュで天にかざした手を、力強く握りしめる。「久々に会心の演技だった」。初戦のスケートアメリカで4位に終わり、GPファイナル出場へは最低でも優勝しかない高橋が、完ぺきな演技で首位発進を決めた。

 絶不調だった4回転ジャンプを軽やかに決め、一気に波に乗った。バイオリンとピアノが紡ぐ劇的な曲にのり、得意のステップも冴えに冴えた。ステップシークエンスでは驚異的な2・1点の加点を引き出し、表現力を示す5項目の構成点では異次元の9点台も並んだ。「得点はビックリ。でも自信になる」と、うなずいた。

 完敗に終わった初戦後、ニコライ・モロゾフコーチ、長光歌子コーチらとチームミーティングを行った。指摘されたのは、集大成と掲げていた五輪への気持ちの甘さ。スケートアメリカを世界歴代5位の得点で制した町田樹(関大)や、昨年の全日本王者の羽生結弦(ANA)ら若手が台頭する激しい五輪代表選考から、どこか“逃げ”ている自分がいた。「痛いところを突かれた。他の選手よりも僕が1番五輪への気持ちが弱かった。もう一度、自分がどうしたいのか、考え直すきっかけになった」。厳しい叱咤に、ようやくハートに火がついた。

 演技を見たモロゾフ氏の目には、涙が浮かんでいた。得点は世界歴代2位。羽生を越え、日本歴代1位に返り咲いた。今季SPのテーマ通り、まさに『希望』が見えた内容。ただ、高橋にまだ笑顔はなかった。「フリーでも決めてこそ、今後に繋がる。今回は得点よりも自分を取り戻すためにここにきたから」。射し込んだ一筋の光を目指し、ただ、がむしゃらに突き進む。

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男子SPで華麗に演技する高橋大輔=代々木第一体育館(撮影・飯室逸平)

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【フィギュア】大輔4回転成功!自己最高95・55点でSP首位

◆フィギュアスケート GPシリーズ第4戦 NHK杯(8日、東京・国立代々木競技場) 男子ショートプログラム(SP)が行われ、高橋大輔(27)=関大大学院=は冒頭の4回転ジャンプを成功させ、自己最高を更新する世界歴代2位の95・55点をマークし、首位に立った。

 織田信成(26)=関大大学院=が82・70点で3位、無良崇人(22)=岡山国際スケートリンク=が5位だった。

 高橋は技術点、演技点ともにトップの圧巻の演技を見せ、2位のハビエル・フェルナンデス(22)=スペイン=に10・77点の大差をつけた。織田は4回転が回転不足の判定を受けた。

 ペアのSPでは高橋成美、木原龍一組(木下ク)が49・54点で7位。

 高橋大輔「(ジャンプは)思い切り、気持ちで負けないようにやった。(点数には)びっくりしている。自分としてもいい演技だった」

 織田信成「緊張をうまく力に変えて演技できた。(今季自己最高の)87点に届かなくて残念だけど、自分としてはいい滑りを見せたと思う」

 無良崇人「ジャンプの(細かな)失敗はあったが、最後まで楽しんで滑れた。ジャンプはもっとコントロールが必要。フリーではもう少し力を抜いて跳びたい」

 ハビエル・フェルナンデス「4回転(サルコー)の着氷でミスはあったが、GP初戦としてはいいスタートの演技だった」

(2013年11月8日21時15分 スポーツ報知)

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男子SPで高橋は95.55点をマークし首位に立った

織田、万雷拍手一転82・70点に…

2013年11月9日デイリースポーツ

「フィギュアスケート・NHK杯」(8日、国立代々木競技場)

 男女のショートプログラム(SP)などが行われ、男子は織田信成(26)=関大大学院=は3位につけた。

 手応えと点数のギャップは大きかった。万雷の拍手と共に迎えたキスアンドクライ。82・70点の表示に、織田の笑顔は消えた。

優勝した08年以来、5年ぶりのNHK杯出場。だが冒頭の4回転‐3回転はやや回転不足となり、中盤のトリプルルッツもエッジの違反で減点。「自分としてはきれいに入ったと思ったんですけど…」と悔やんだ。それでも3位に終わったスケートカナダから復調の兆しを見せ、「日本のファンの声援はありがたい。フリーもしっかり滑りたい」と巻き返しに意欲を見せた。

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男子SPでハツラツと演技する織田信成


高橋選手はノーミスの圧巻の演技でした。超素晴らしかったです。ヾ(@^(∞)^@)ノ

得点も、歴代2位の最高得点です。

しかも、高橋選手はスピンの二つで、レベル2(FSSp2)と、レベル3(CCoSp3)だったので、この二つがレベル4になれば、もっと得点がアップできるという事ですよ。

(スケートアメリでは、スピンとステップの全てで、レベル4でしたので……。)

最高得点を更新できる可能性大です。グッド!

しかも、モロゾフコーチを泣かせる演技でした。(゚ーÅ)

スケートアメリカの後、モロゾフコーチに怒られたそうですが、それだけ大ちゃんに期待している、できない事が歯がゆかったからなのでしょうね。

やっと理想とする演技が出来た事で、思わず感動、嬉しかったのでしょう。

それだけ高橋選手の事を考えて、思ってくれている証拠なのだと思いました。

しかし、織田選手の4回転のアンダーローテは、少し厳しいのではと思いました。

殿も、採点が出た時、納得した表情ではありませんでした。

着地に難があったり、転んだ訳でもないのに、こういう所が、今の採点の問題だと思います。

チャン選手は4回転のミスがあっても、回転だけは絶対に認定されていますからね……。

もし、4T<+3Tと3Lzのeがなかったら、後5点位はプラスできたと思います。そうすると、今季最高得点だった87点を超せていたと思います。

フリーで挽回して欲しいと思います。

無良選手も、何とか4回転を着氷出来ました。

フリーは去季のプロに戻すようですね。

フリーで頑張って、日本人三人で表彰台に立って欲しいと思います。



↓表彰台独占、期待しております。(→o←)ゞ


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