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福島第一原発 汚染水せきの外にまた漏れる11月10日 4時6分
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東京電力福島第一原子力発電所で9日、汚染水のタンクを囲むせきから水が漏れているのが見つかり、せきの水からは国の海への排出基準を超える放射性物質が検出されました。
福島第一原発では、相次いだ汚染水漏れを防ぐ対策が進められているところで、東京電力で今回の漏れの詳しい原因を調べています。
9日午後、福島第一原発4号機の山側にある汚染水のタンクを囲むせきから水が漏れているのを、タンクの点検を行っていた作業員が見つけました。
漏れた水はせきの外側の縦80センチ、横1メートルほどの範囲でたまっていて、せきの水からは、国の海への排出基準を超える1リットル当たり140ベクレルの放射性ストロンチウムが検出されました。
水漏れが見つかった場所は、せきの水を排出する弁の付近でしたが、当時、弁は閉じられていて、東京電力は、せきの内側に土のうを積むなどして水漏れを止めたということです。
近くに排水溝が無いため、排水溝を通じた海への流出はないとしています。
水漏れが見つかった弁の付近は、コンクリート製のせきに金属製の板が溶接やボルトで取り付けられているということで、東京電力はこうした継ぎ目の部分から漏れた可能性があるとして詳しい原因を調べています。
福島第一原発ではことし8月以降、タンクやせきからの汚染水漏れが相次いだため、点検の強化やせきのかさ上げなどの対策が進められています。
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