【核心直撃】阪神OBで打撃コーチ補佐に就任したトーマス・オマリー氏(52)が攻撃力アップのために連日、熱血指導を続けている。高知・安芸で行われている秋季キャンプがスタートして1週間。かつて猛虎打線をけん引した主砲の目に若虎の姿はどう映っているのか。そして、オマリー流指導方針とは――。深刻な勝負弱さを解消するためにタテジマに復帰した助っ人コーチを直撃した。
――2009年に駐米スカウトを退任して以来4年ぶりに阪神復帰。若い選手の印象は
オマリー:非常に能力のある選手が多いと思う。ただ、コーチ陣も今までと違うから、普段と違う雰囲気が生まれて静かになってしまっているかもしれない。気を使っている部分もあると思う。これから、お互いに分かりあっていけばもっと活気が出てくると思う。
――チームの最大の課題は決定力不足。日本で通算488打点をマークするなど勝負強かったオマリー・コーチの後継者は
オマリー:今の段階では背番号49の今成だね。バットコントロールがうまい。柔らかいスイングは自分もそうだったからね。それに背番号51の伊藤隼もいいものを持っていると思うよ。(ここで伊藤隼が通りかかる)オー、イトー!! 今日もちゃんと笑っているかい?
伊藤隼:スマイルしてますよ! ノースマイル・ノーライフ!!
オマリー:ハッハッハッ…。グッド! これからもちゃんと笑うんだよ。
伊藤隼:イエス!(笑い)
――笑うように指示を出しているのか
オマリー:そうだね。練習中はできるだけ笑顔でいるようにと伝えたんだ。もちろん、真剣にやらないといけないところはある。でも、表情が硬いと、体まで緊張してしまうからね。笑顔になれば体もリラックスした状態になるんだ。リラックスするほど能力は伸びるし、引き出される。だから、笑うように指示をしているんだ。
――なるほど。ありがとうございました
オマリー:アリガトーゴザイマス。
一宮競輪開場63周年記念(GⅢ・毛織王冠争奪戦)は29日、決勝が行われ、関東3番手にいた長塚智広が、猛然と迫ってきた浅井康太に伸び勝って優勝を手にした。